Mr.Texanがやってきて以来暫く間が空きましたが、この間にちょっとした事件がありました。 熟慮した末に今月初め
から始めたことがあります。 成果が見えるまでに1か月、或は数か月かかるかも知れませんが、そのことはまた折をみてお話
ししたいと思います。 もっとも成果が上がるかどうか、それもやってみなければ分からないことではありますが。 ・
ギターの方はコンサートが終わってからも休むことなく次の段階に進んでいます。 結構喘いでいます。 イ長調が佳境に入っ
ていて、\フレットを中心としたハイポジションでの曲が続いています。 これが終わると新しいコードが2つ入ってきます。
それからホ長調を経ていよいよトレモロ演奏に入っていきます。 そんなに遠くない将来に是非『アルハンブラの思い出』をや
りたいと思っています。 その前にもう一度『愛のロマンス』かなぁ。 ・
ボランティア・ガイドが終わりました
リビングの壁に10月までに予定されているガイドのメモを張り付けて管理しています。 5つが同時進行ともなると、それぞ
れがどこまで進んでいるのか、その管理も厄介なことになります。 既にスケジュールに納得して頂いている方、提案し返事を
お待ちしている方、全く手つかずの方、それらを日々確認しながら許されない漏れ・忘却に対処しているところです。 ・
昨日(7月5日)にはその内の1つを無事に外すことができました。 昨日1日限りのガイドでしたが、『ドバイ』からお越し
になった若いカップルのご案内を終えました。 『ドバイ』と言ってもお仕事の関係でスペインから10か月前に移り住んだメ
キシコ出身のご主人と、イタリア出身の奥様でもちろん英語は大丈夫な方達でした。 ・
余談になりますが、彼らの話によると『イタリア語』と『スペイン語』は極めてよく似ていて、お互いがそれぞれの言語でしゃ
べっても意味はちゃんと通じるのだそうです。 もっとも今時点彼らがしゃべっている言語がどちらなのか、私には分かりかね
ます。 ともあれそういう知識が得られるというのもこのボランティアのご褒美ということでもあるでしょう。 ・
改めて思うのですが、新幹線は本当に凄いですね。 お客様は朝7時20分に京都を発って9時05分にはもう広島に到着。・
少しゆとりを持って広島駅にお迎えしたい私が我が家を出たのが7時30分でしたから、いかに不便なところに住んでいるとは
いえ新幹線の速さには驚かされます。 ・
予め「白に縦じまのシャツ、クリーム色のパンツと帽子、ダークブルーのショルダーバッグ、それに少々shortです。」と
風体を紹介していましたから、遥か彼方からニコニコと手を振りながら改札口にやって来られました。 すぐに山陽線下りに乗
り換えて宮島を目指しました。 時間通りの順調なスタートでした。 ・
宮島口からはタクシーで大野桟橋に向かいました。 初っ端に大鳥居遊覧航路で強烈な印象を与えたいといういつも通りの狙い
でした。 「フェリーならJRパスが使えてfreeなんだろう?」という方もおられますが、お客様の希望が第一優先として
も、ここだけは出来るだけ説得に努めます。 大抵の人から「勧めて貰ってよかった。 素晴らしい経験だった。」と感謝され
ています。 そのことをお伝えするようにしています。 ・
もちろん潮の加減で断念せざるを得ないケースもありますが、できるだけここを中心にストーリーを組み立てるようにしていま
す。 今回は潮も高くベストでした。 遊覧船は頭を大鳥居の真下まで持っていきます。 中でもここが一番の見せ場です。・
beautiful, amazing, incredible, wonderful, marvelous, coo
l, perfect, ありとあらゆる感嘆詞が飛び出してきます。 ガイド冥利に尽きますね。 ・
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宮島桟橋からはまっすぐに『五重の塔』と『千畳閣』に向かいました。 ここも見せ場の1つです。 商店街から郵便局の角を
左に折れて町屋通りに入り、まず町屋通りの狭間から眺める『五重の塔』に感嘆していただきます。 それから更に奥まった道
を『塔の岡』に登り、茶屋の脇から『五重の塔』『千畳閣』に誘いました。 何といってもこのルートからのアプローチがベス
トです。 1つ1つの景色に感動していただけます。 ・
ここでは建築様式や絵馬を、また直近の廊下から『五重の塔』の五層の屋根の持つ意味などを説明しました。 下って『厳島神
社』に入ります。 まずは入り口で身を清めていただきました。 もう京都の神社なども訪れておられますので作法はよくご存
知でした。 『厳島神社』の一番人気は何といっても『結婚式』です。 私達が入った時には運よく式後の写真撮りが行われて
いて、花嫁の後を追うようにして興味深くご覧になっていました。 ・
大聖院では観音堂地下の『戒壇巡り』と摩尼殿2階からの眺め(弥山山麓や大鳥居、五重の塔など。 ここからの景色は捨てが
たい。 また涼風に一時疲れを忘れることができる。)を堪能していただき、『もみじ谷』を経由して桟橋に戻りました。 大
聖院参道の足下(山門から登り始めた石段の脇)に五百羅漢像が安置されています。 鐘楼の下に『霊宝館』があり、その脇を
下ると五百羅漢像の参拝道に入ることができます。(山門の脇から登ることもできます。) 夫々の違った顔かたちや赤い帽子
が興味をそそるようですので、下りにはいつもここをご案内するようにしています。 ・
宮島桟橋正面のコーヒー屋さんでサンドウイッチとコーヒーをテイクアウトしフェリーに乗り込みました。 時間に追われてい
る時には「これも選択肢かなぁ。」と思います。 運行時間10分の間にお腹に詰め込んでいただきます。 そしてJR内では
次の目的地、今回は『平和公園』のスケジュールとアウトラインを説明しておきます。 これも大切なところ。 お客様の協力
も得やすいです。 ・
平和公園はパターン通り、先ずは『爆心地』から案内を始めます。 『爆心地』→『平和公園』→『相生橋』→『平和の鐘』→
『供養塔』→『原爆の子の像』→『平和の灯』→『慰霊碑』とご案内して『資料館』に至りました。 資料館内の説明は私の手
には負えません。 なにしろ資料が多すぎます。 このため今までは『音声ガイダンス』をお勧めしてきましたが、今回は「簡
単な説明書きがあるならそれで十分だ。」と言われましたのでフリーハンドで入って頂きました。 これは是非見て欲しいとい
うものが幾つかあります。 それさえ押さえておけばというのも選択肢かも知れません。 ・
かなりいい時間になってきました。 本通りを突き抜けて『お好み村』に入り、各階のお店をザラッと見て頂いた後で行きつけ
の店に入りました。 ドバイから来られると聞いた時には食べ物が心配(宗教的な意味での)でしたが、この人たちは豚もお酒
も大丈夫、ただ海老と牡蠣にアレルギーがあるようで、店員さんにそれだけは避けて頂くようお願いしました。 「東京で食べ
たお好み焼き(関西スタイルらしい)とは随分違う。 こちらの方が好みだ。」とヘラを巧みに扱いながら鉄板から平らげて、
「チャラーン!」などと言って手を広げていました。 かなり面白い人達でした。 ・
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そして新幹線のプラットフォームまでお送りし、記念写真を撮って新幹線が見えなくなるのを見届けてから帰路につきました。
深夜になって以下のメッセージが届きました。 ・
We arrived sound and safe at our hotel with no problem at
all. We want to thank you again so much for your kindness
and time today. The tour was wonderful and we truly enjoy
ed your company. We will remember Miyaima island, Hiroshi
ma and you! ・
とんでもない
今日になってカメラをパソコンにつないで写真を確認しました。 驚いたことに、殆どの写真が携帯メール・サイズになってい
て、とんでもないことになっていました。 このぼんやり、ノッペリの写真ではきっと彼らもがっかりするに違いありません。
先日の修理では「異常はありませんでした。 設定は全て初期状態に戻しておきました。」といっていたのですが、本当にとん
でもない、ダイアルに手が触れただけで設定がコロコロと変わります。 「何をやっているんだ!」と怒鳴りつけたい気分でし
たが、言っても詮ないことと、黙って再修理を依頼しました。 ・
折角撮った写真なのに、彼らには申し訳ないことをしてしまいました。 ましなものだけ送って平身低頭しておきます。 彼ら
にとってはワンチャンスだったかもしれないこの旅の思い出がこれでは、いくら何でもなぁ。 ・