6月12日



ボランティア・ガイドが終わりました

今回のお客様はアメリカ・ワシントン州からお見えになった70歳のご婦人でした。 シアトルの南方、約1時間ドライブの緑
豊かなカントリーサイド・オリンピアにお住まいだそうです。 ご希望は尾道、広島、とくに広島では神楽の見学をご所望でし
た。 昨年11月に1度ご案内の希望があり、私がお引き受けしていたのですが、急にキャンセルとなり、今回改めて依頼があ
りました。                                                    

11日は尾道。 尾道観光案内は1度現地で研修を受けていますが、さて実際にご案内するとなるとどうしても事前調査とイメ
ージ作りが必要です。 そこで、前々日に下見(自費)をしてきました。 今回の計画は『瀬戸田クルージング』とロープウエ
イで登って千光寺、天寧寺と下りながら風光を楽しんで頂くように考えていました。 確かに千光寺山から望む尾道海峡の眺め
は素晴らしいです。                                               ・

前もって「膝が痛い。」という話をメールでお聞きしていました。 でも尾道で山道が歩けないでは何の価値もない。 そこで
登山用のステッキを持って出発しました。 ところがホテルにお迎えした彼女は杖とともに現れ、私の心配は杞憂に終わりまし
た。 さて『瀬戸田クルージング』です。 これはクルージングとはいいながら定期便で、尾道港(駅前)と耕三寺で名高い生
口島の瀬戸田港を往復します。 所要時間は約80分、その間向島、因島と多島美を堪能していただくことができました。 ・

尾道港に戻って適当なお昼を探しました。 尾道と言えば『ラーメン』、しかし彼女は麺類がお嫌いなのです。 そこで彼女が
お気に入りの食事をご自分で探して貰うことにしました。 が、なかなかお気に入りの店が見つかりません。 見るのは長い行
列ができた『ラーメン店』ばかり。 そこで事前調査よろしく、お弁当を提案し、千光寺山の頂上で海峡の景色を眺めながらお
昼を楽しんで頂くことにしました。 それにしても、某有名ラーメン店前の数10メートルに及ぶ長い行列には流石に驚かれて
さっそく写真に納めておられました。                                       ・

 

先ずはロープウエイで頂上まで登り、展望台から絶景を堪能して頂いてから、急坂を下って千光寺にご案内しました。 巨岩の
隙間に建つ仏閣にはいささか驚いておられました。 彼女は『御朱印帳』を持っていて、寺社仏閣を訪ねるごとに記帳して貰っ
ています。 隣家に住む日本人女性の『書』に影響を受けたようでした。 早速バッグから『御朱印帳』を取り出して記帳して
貰っていました。 ただ、写真撮影はお寺さんに断られました。                           ・

さてこれからどうするか、彼女の脚を考えると余り無理はさせられない。 しかし天寧寺の『三重の塔』とその背景の尾道海峡
の景色は見逃して欲しくない。 急坂をロープウエーまで戻ってくるか、長い階段を辿って下っていくか、そこは彼女の判断に
お任せしました。 何れにしても脚への負担は相当きつそう。 彼女の選択は「あなたのバックパックにすがりながら下って行
きます。」と下りを選ばれました。 階段の両サイドにはハンドレイルがあって、これにすがりながら下って行かれます。 尾
道の古い佇まいに触れながら、また同年代の方々とも気楽に声をかけあいながら下って行かれました。 『三重の塔』から更に
下って天寧寺の『五百羅漢』をご覧いただいて山道コースのご案内を終了しました。 そして商店街をブラブラと歩きながら、
またちょっと洒落たストリート・カフェに立ち寄ったりしながら尾道駅まで戻りました。                ・

 

12は宮島・広島。 今朝は宮島口駅で待ち合わせることにしていました。 私の家は宮島口に近いですから、これだととて
もありがたい。 出発の準備をしているところにメールが入りました。 「脚が痛くていまアイシングをしているところです。
宮島は諦めるので広島のみご案内願いたい。」といいます。                             ・

承知して12時にホテルにお迎えし『お好み村』に向かいました。 麺の入らない『広島風お好み焼き』かぁ〜。 「そんなも
の作れるか!」と他の店なら一喝されるところですが、この店ではそれでも何とかお客様を満足させてくれます。 従ってとて
も重宝しています。                                               ・


続いて平和公園、資料館とこれはお定まりのルートです。 資料館では展示品の1つ1つをかなり入念にチェックしておられま
した。 ただ私としては少し気が焦る面もありました。 というのは『神楽』の入場整理券が4時半から配られます。 とても
楽しみにされていたのに入れないでは申し訳ない。 出来るだけ早く並んでチケットを確保したい。 それで焦っていました。

7時開演なんですが、長いんですねぇ。 4時半に整理券を配布して、5時40分から入場券を発売、6時開場、7時開演、ま
ぁ我先にと皆さんお考えでしょうから止むをえない手順かも知れませんが、待つ身には極めて長い。 4時半前に広島県民文化
センターに到着した時には既にかなりの人がホールにたむろしていました。 でも今日の神楽団はそれほどメジャーではないそ
うで、神楽団によってはチケットが取れないこともあるようです。                          ・

ともかく無事に入場して、撮影可能な中段最前列中央に陣取りました。 これだときっと彼女も満足でしょう。 今日の演目は
『塵倫』と『八岐の大蛇』、このあらすじを説明するとなるとかなり骨が折れます。 前もって仕込んでいましたが、うまく説
明できるかどうか、でも英語版パンフもあって私が考えていたストーリーは網羅されています。 彼女も興味深く読んでいまし
たので後は補足するだけで事足りました。 安堵・安堵。                              ・

終始目を光らせながら鑑賞していましたね。 終演後舞台が解放されて、神楽団との記念撮影がありました。 どうやら『神楽
面』が怖かったようで尻込みしていましたが、「折角だから。」と舞台に上がってもらって記念撮影を行いました。 隣に立た
せようとしましたが、彼女にはよほど怖かったとみえます。 でも刀を渡されると切りつける真似事を楽しんでおられました。

   

不行き届きもあったかと思いますが、尾道、広島、日本の古典的文化を存分に楽しんで頂けたのではないかと自負しながら今回
のご案内を終えました。                                             ・








































 

6月 7日



食の話題・いいかも知れない

またまた食の話題です。 個人的には食に異常に執着し、家計さえ顧みなかった父親のDNAに抵抗を感じつつも、まぁ、この
話は罪がなくていいのかなぁと思いながら。 しかもです。 1人で生きていくためには食と一杯を楽しまなければやっちゃぁ
おれませんて。 先日またまたお隣さんから釣果が届きました。 鯛、メバル、鰯、何れも小型ではありましたが、独り身には
丁度いいサイズでした。 従ってまたまた食の話なのです。 さて何を作ろうか。                   ・

すぐに思い付いたのは『鯛そうめん』でした。 なかなか適当なサイズが手に入らず、以前はよく『レンコ鯛』で作っていまし
たが、口の悪い『若い友人』に、「レンコ鯛ですか〜!」と不足を言われて少なからずショックを覚えたりしたものです。 し
かし今回は本物です。 しかも1人前の料理としては理想的なサイズでした。                     ・

 

鯛は電子レンジで煮ました。 裏表に化粧包丁を入れて、『菩薩流そばつゆ』と『ダシ』の同割りで600wで5分くらいだっ
たかな。 こうした煮物も最近は殆ど電子レンジです。 湯掻いた『そうめん』と合わせ、大葉のスライスと茗荷をトッピング
しました。 そして食べる直前に魚の煮汁を加えて頂きます。 やはり鯛はいいです。                 ・

少し大きめの鯛は、『鯛の姿作り』にしました。 手に取ったとき「これしかない。」と思いましたもんね。 うっかり『ツボ
抜き』にし忘れたのですが、いずれ私が食べる訳ですから、まぁいいでしょう。 この料理は家族の誕生会に時々作るのですが
アレンジメントはまだまだですね。 難しいです。 どうすればあんなに綺麗に盛り付けられるんだろう。        ・

 

鰯がいました。 これはちょっと珍しい。 近年近場ではなかなか釣れない魚です。 往年『菩薩様』は活きのいい鰯が手に入
ると3枚におろし、レモンと交互に重ねて『鰯のレモン漬け』を作ってくれました。 懐かしい味ですが、最近ではマーケット
に行っても刺身にできるものを見ることは殆どありません。 そこで今回は少しイージーかも知れませんが、3枚降しの鰯を自
作の『酢だけドレッシング』で〆てレモンと合わせました。                             ・

 

最後は『メバルの唐揚げ』です。 これは温度が高かったからでしょうか、皮が剥げてしまいました。 一応キッチンペーパー
で綺麗に水分を拭い、上新粉をはたいて準備万端の積りで揚げたのですが、やはり綺麗に揚げるには奥深い秘訣というようなも
のがあるに違いありません
。                                                                ・

 

しかし、これはこれでなかなかのお味でしたよ。 カラッ!と仕上がって、背骨と頭のほんの一部を除き綺麗に頂きました。・
遠慮がちにお隣さんに申し上げますが、またいい釣果がありましたならどうぞお気兼ねなくお持ちください。」 いえいえ大い
に期待しながらお待ち申し上げております。 ハイ!                                ・
































































 

6月 1日



今日から私は『後期高齢者』

そういうことです。 今日から私は『後期高齢者』になりました。 すでに『後期高齢者医療被保険者証』が届いています。・
医療保険金、医療費負担額は「少し安くなるのかなぁ。」なんて身勝手なことを考えていましたが、・・・考えが甘い、全く変
わらないようです。 他には・・・運転免許の有効期間が3年、『枯葉マーク』が強制となり、運転中の注意義務違反は1発で
アウト、即『認知機能検査』(結構高い)が強要されます。 例えば『一時停止』を見落とせばこれに該当します。 たちまち
分かっていることはこんなところかなぁ・・・他にもいろいろ制約があるかも。 『後期高齢者』には利便はまずありませぬ。

だからといって、これからの人生に何か色でも付いている訳ではない。 あなたは『後期高齢者』だ!と決めつけられても、今
まで通りモチベーションを維持しながらアクティブに生きていく、そしてご同輩と意識を共有しながら私の『終楽章』を意義深
く生きていく・・・それだけのことです。 ボランティア・ガイドは続けますし、それ故に英会話の勉強も続けます。 やゝ草
臥れが見える五体に鞭打って歩き続け、365日食事を作り、喰らい、そして楽しみます。               ・

セルビアン・ガールから誕生日のお祝いメッセージが届きました。 こんな年齢の出来の悪い生徒を本当に一生懸命サポートし
てくれたなぁ。 今日私があるのはほゞ彼女のお蔭。 かれこれ2年、いやそれ以上教えて貰いました。 美人でスマート(ク
レバーではアメリカのご婦人に通じなかった)、特に外国語の学習に熱心で目標を見定め決してあきらめない強い意志の持ち主
、私が理想としている女性でした。 恥ずかしながら告白しますが、私は彼女に淡い恋心を抱いていました。 レッスンの日に
は胸が高鳴るのを覚えたりしたものです。 彼女も私のそうした気持ちを察してくれていたようでした。         ・

そうした気持ちが私の『終楽章』の生き方に一役かってくれていたようにも思います。 確かに華やぎます。 生きていく希望
にも繋がりました。 今年になって新しい仕事や、ハンガリアの市民権をとるためのハンガリア語の勉強に手を取られて細々と
維持してきたつながりも途絶えてしまっていました。 その彼女からの久しぶりのメールでした。 インタビューに成功してハ
ンガリアの市民権を手にしたようです。 EU圏で働きたい、或は生活したい希望を持っていましたから、「実現するために、
英語講師を生贄にしなければならなかった。」とありました。 私の方からもお祝いメッセージを送ってあげなくては。  ・

今日は滋賀県草津市まで行ってきました。 例の滋賀医科大学での小線源治療学講座『岡本メッソド(前立腺癌小線源治療)』
の一方的な排斥に抗議し治療継続を求める患者会の抗議行動(草津市内のデモ行進)でした。 誰がどう言おうと滋賀医大の閉
社会の論理、ごり押し。 治療をしてもらいたい患者がいる。 治療ができる医師がいる。 講座に対する企業の寄付もある。
岡本医師の給料は企業持ち。 大学には濡れ手に粟の利益がある。 医の倫理を踏み破っても、それでも岡本医師を排斥したい
人間モルモット事件の弱みがある。 患者会はそれに猛烈に抵抗しています。                     ・

滋賀から戻って夕食を作りました。 誰も誕生日を祝ってくれそうになかったので、自分で誕生日を祝うことにしました。 戻
りの新幹線の車中で考えました。 「さて、何を作るか。」 紆余曲折はありましたが、最終的に最近気になっていた『握り寿
司』に落ち着きました。 時間もないことだし、余り凝ったこともできません。 帰宅して冷酒を冷蔵庫に入れ、マーケットで
イージーにパック入りの『刺身』を買ってきました。 お米は1.5カップ、多分1カップでいいと思いましたが、なにしろ『
お寿司』ですから。 意外と入るものです。                                    ・

少し酸っぱめに寿司飯を作った積りなのに、少しぼけた感じ。 菩薩様が買っていた『幕の内ご飯』の型を使って寿司を握って
みました。 少し形を整えて山葵を塗り寿司ネタを貼り付けました。 少しはそれらしく盛り付けたいと思い『半月盆』を 取
り出しました。 そして白雪の口を切り、ちびりちびりと誕生祝をしました。                     ・


 

相前後しますが、昨日は私のギター教室の発表会でした。 一昨年、ベートーヴェンのピアノソナタで大失敗をし、それがトラ
ウマとなって今回も演奏しないことにしていましたが、直前の先生の説得で出演せざるを得なくなりました。 そしてソロで『
マリア・ルイサ』、アンサンブルで『グリーンスリーブス』と『ロンドンデリーの歌』を演奏しました。         ・

 

   

ソロは所々でミスがありました。 まだ十分にこなれていなかったといます。 アンサンブルには慣れるまでかなり苦労しまし
たが、本番では比較的上手くいったと思います。 2曲とも孫と同じパートを楽しく弾き切れました。 ジイジと孫娘が同じ楽
器で演奏できるという機会は滅多にあるものではないでしょう。 そういう意味でこれはいい思い出になりました。    ・





































 
 

5月26日



ボランティア・ガイドが終わりました

ボランティア・ガイドが終わりました。 今回のお客様はアメリカ・フロリダからお越しの70歳の男性(コロンビアからアメ
リカに移住されたのだそうです)でした。 24日は広島市内、翌日25日には宮島をご案内しました。 両日とも快晴で、そ
れはそれでよかったのですが、暑さには参りました。 両日とも体感温度は35度を大幅に超えていたと思います。 なかなか
体力的に厳しいご案内でしたが、今回はそれ以上に厳しいことが・・・                        ・

実はこの人は全く英語が話せず、理解できないアメリカ人でした。 そのことが分かったのは初日の朝、ホテルのロビーでお目
にかかった時でした。 『Jose』というお名前を何と発音すればいいか分からず、「どのようにお呼びすればいいですか?
」とお尋ねしましたがキョトンとしてご返事がありません。 何か私の言い方が拙いのか、或は発音が悪いのかと思い言い方を
変えてみましたがそれでも全く通じません。                                    ・

身振り手振りでおっしゃることからおぼろげながら理解したことは、「スペイン語しか話せない」ということ、 英語でのメー
ルのやり取りは全て息子さんが代筆していたこと、そんなことでした。 困惑しました。 そんなことならクラブにスペイン語
が得意な方もおられたのにと思いましたが、時既に遅し、今更どうこう出来ることでもないし、後はやりきるしかありません。
頼りはスマートホーンの翻訳機能だけです。                                    ・

広島市内は縮景園、広島城、お好み村、平和公園・資料館をご案内しましたが、止むをえないことながら、説明はほぼ最小限に
止まりました。 『有年場』rice field、時の日本の経済基盤は『米』で成り立っていた。 藩主は農民から『米』
を税として徴収し、公共事業や家臣の給与などに充てていた。 従って藩主にとって豊作は何より大切であり、藩主はこの小さ
な田に稲の苗を植えて豊作を祈った。 例えばこんな説明は機能の低い私のスマートホーンでは不可能で、極めて通り一遍な説
明にならざるをえませんでした。                                         ・

それでも『鯉の餌やり』『園内の風景』『四阿での涼風』『茶室の佇まい』などは堪能して頂けましたし、広島城でも『刀剣』
『鎧』『侍の暮らし』『町人の暮らし』『天守からの眺め』などを楽しんで頂きました。 メールで何度も確認しましたが、そ
れでもコニュニケーション・ギャップはありました。 『お好み村』でのことです。 「なんでも食べられます。」と言ったの
に、どうやら豚と牡蛎は苦手だったようで、結局トッピングの牡蠣は私の方へ廻ってきましたし、後で「やはりチキンがよかっ
たなぁ。」と漏らしたりしていました。 息子さんは親父の好みをご存知なかったんだろうか?             ・

 

新装なった『原爆資料館・本館』はご覧になったでしょうか? 夥しい展示品です。 また、なかなかの説得力です。 その1
つ1つが英語で解説されていますが、彼には読めません。 スペイン語の音声案内もありましたが、彼にはとても使いこなせな
いと思い、ただ見て感じて頂くことにしました。 まぁ、実際のところこれらの展示物の1つ1つを理解し解説するのは困難で
すし、例え英語ができる人であっても見て感じて頂くことになるのですが、せめて展示の大まかな流れくらいは理解して貰って
おけばより理解が深まると思います。 が、今回はそれさえも出来ませんでした。                   ・

翌日は宮島です。 宮島口駅で待ち合わせ(前日に広島駅までご案内し、このゲートから入り1番のプラットホームから電車に
乗り、9番目の駅で降りると繰り返し説明しておきました)、コンビニで注文しておいた『弁当』を受け取りフェリーに向かい
ました。 今日も夥しい数の外国人でした。 流石は外国人が好む観光地の人気ランキング第3位の『宮島』です。 因みに第
1位は京都の『伏見稲荷』、第2位は広島の『平和公園』です。 今夜の宿に荷物を預け早速スタート、弥山に向かいます。・
先ずはロープウェーで中腹まで、それから急坂を登ります。 「どうかな?」と心配していましたが、遅れながらも付いてきて
くれます。                                                   ・

 

やや霞はあるものの、展望台から絶景を眺めながらお昼を頂きました。 下界と異なる涼やかな風を感じながら暫く過ごし、そ
れから下り始めました。 『霊火堂』の解説も、「この火は1200年間燃え続けています。」とのみ。 空海云々の説明はし
ませんでした。 下って『千畳閣・五重塔』『厳島神社』『大聖院』を巡りました。 『厳島神社』では運よく結婚式をご覧い
ただくことができました。 随分興味を示され、約30分間、始まりから最後までまじろぎもしないでご覧になっていました。
これだけでも今日の価値はあったかな。                                      ・

それから山麓を辿って宿にチェックインしました。 宿のスタッフもきっと困るだろうと思ってご一緒しましたが、案の定でし
た。 一応の説明と手続きを終えて、勧められて夕食にお付き合いしました。 「ベスト・ガイド」、食事をしながら沢山のこ
とを話されていましたが、どうやら言葉もままならぬ中で満足できた広島・宮島の旅に感謝して頂けたようでした。    ・





































   

5月18日


『工業統計調査』に従事しています

先日『工業統計調査員』をお引き受けしたことに触れました。 そのお話しです。 お引き受けた以上はしっかりこなさなけれ
ばいけません。 今週日曜日から4日間、『工業統計調査』の準備調査、それから調査のお知らせと調査票・資料の配布(本調
査)で廿日市市唯一の工業地帯『木材港』を歩き回りました。 そうですね、1日15000歩以上、かなり疲れました。 何
しろ先日躓いて転び、身体のあちこちが痛んでいる最中でもありましたし。                      ・

ところで『工業統計調査』ってご存知でしょうか? 実は私も全く知りませんでした。 これは『国勢調査』と同じ『基幹統計
』の1つで毎年6月1日現在の『製造業』の実態を調査し、国や地方公共団体の施策の基礎資料とする大切な統計です。 受け
売りです。 マニュアルにはそのように書いてありました。                             ・

さてその具体的なことです。 毎年の調査ですから、過去に調査対象となっている事業所は実績に基づく基礎資料の再確認が中
心となりますから比較的楽です。 一方新しく調査の対象になる事業者(これを見付けるのがむしろ調査のメイン)はちょっと
厄介です。 事業者を虱潰しにお尋ねして事業の内容と従業員数をお尋ねし、調査の対象かどうかを判断します。 例えば廃品
回収業者から古紙や空き缶を買い取り(仕入れ)、プレス整形して製紙会社や製缶会社に出荷する。 これが製造業に該当する
かどうか、そんなことを判断して調査を進めていくのですが、この事例で言うと調査元の経産省でさえ随分迷っていました。・

一応一段落ですが、『工業統計調査』はこれで終わりではなくて、暫くお休みした後で『調査票』の回収作業があります。 当
然記載内容のチェックをしなければいけません。 これからマニュアルでチェックのポイントを頭に入れていきますが、ざっと
見たところかなり厄介そうです。 皆さんインターネット回答でやって下さると助かるのですが(この場合回収作業はない)、
多くは紙ベースのようです。 回収作業の開始は6月中旬以降と思っています。                    ・


ボランティア・ガイド

細々とという感じですが、今月に1件、来月に1件のお客様をお引き受けしています。 今月24日、25日にはアルゼンチン
からご同輩と思しき男性がお見えになります。 既にスケジュールを提案・了解して頂いており、24日に広島市内、25日に
宮島を計画しています。 広島では『原爆資料館』がポイントになります。 長い間本館を閉鎖して耐震補強が施されていまし
たが、4月25日にリニューアルオープンしました。 合わせて展示の内容も大きく変わっています。 そこで昨日広響コンサ
ートの前に下見をしておきました。 夥しい展示品で、これを全て説明することはとてもできませんが、展示の流れだけは押さ
えておきました。                                                ・

25日は宮島ですが、弥山登山を希望されています。 梅雨前線が迫ってきていますので天候が心配ですが、登り・下りともケ
ーブルカーを使うように考えています。 雨だったらどうするか、そこが悩みの種ですが直近の天気予報ではどうやら晴れ、で
も暑いようですね。 まぁ、暑くても雨よりはいいか。                               ・

もう1件、
多分アメリカのご婦人のようですが、来月11日、12日に尾道、広島、宮島をご案内します。 この方は昨年1
1月にガイドを依頼してこられ、直前になって急遽キャンセルされました。 そして今回改めて依頼があったという訳です。・
今回のご希望は尾道と『神楽』、それに平和公園・原爆資料館を2日間でということでした。              ・

尾道、『神楽』のご案内は今回が初めてです。 尾道は研修で一度観光名所を歩いていますが、「もう一度下見に出掛けておか
なければいけないなぁ。」と思っているところです。 もちろん持ち出しです。 更にクルージングを提案しご了解を頂いてい
ます。 実は『しまなみ』のサイクリングを提案していたのですが、幼いときから自転車には乗れなかったのだそうで、従って
クルージングに予定変更したという訳です。                                    ・

『神楽』は毎週水曜日の夜に広島県民文化センターで常設的に開催されていますので、これにご案内することになります。 た
だこれも初めてのご案内です。 演目は分かっていますが、さてこれが英語で解説できるかどうか、今から勉強をすることにな
ります。 それ以前にチケット取りも大変です。 4時半に整理券の配布、5時40分からチケット販売、6時開場、7時開演
というスケジュールになっていますから長時間並ぶことになります。 その間、彼女には商店街でも歩いておいて頂くことにし
ます。                                                     ・

更に更に、麺は食べない、豚も食べないという方ですから食事にも苦労しそうです。 「尾道はやっぱりラーメンでしよう。」
「広島はやっぱりお好み焼きでしょう。」と思いますが、麺のないラーメン、麺と豚のないお好み焼きはさすがに考えられませ
ん。 何か他に尾道らしい、広島らしいものを考えなければいけません。 苦労の多いご案内です。           ・



広響ディスカバリー


昨夜は広響のディスカバリーシリーズ・コンサートでした。 ディスカバリーシリーズでは今年度、来年度はベートーヴェンの
交響曲が演奏されます。 交響曲1番から順番に8番まで、9番は他の機会に何度か演奏されるのでシリーズの演目には含まれ
ていません。 その他に細川俊夫さんの曲がセットで演奏されます。                         ・

私は正統派の交響曲が大好きで、もちろんベートヴェンはその最たるものです。 彼の交響曲9曲は曲りなりに総譜に目を通し
ています。 どれもドラマティックでいい曲ばかりです。 1番は彼が29歳の時に書いた作品で、私はとても好きですが、彼
の作品の中では演奏される機会は少ないように思います。 しかし明るく快活な曲で彼の青年時代を彷彿とさせるいい曲だと思
います。 特に第3楽章にはかなりトリッキーな特徴があります。 こんなことを思い浮かべながら楽しみました。    ・

ただ、現代音楽はダメです。 私にはさっぱり分かりません。 2年間この人の音楽に付き合うかと思うと個人的にはゾッとし
ます。 でもそこは『蓼食う虫も好き好き』、こういう音楽がお好きな方も沢山おられます。 特にヨーロッパでは非常に高い
評価を受けておられるようです。 今回は『笙コンチェルト』でした。 私には初めて聞いた『福山の海』以来変わらない理解
しがたい楽曲でした。                                              ・

さて次回のコンサートは第390回定期演奏会で、24日(金)(丁度ガイドの途中になります)に開催されます。 演目は1
曲のみ、『ブルックナー交響曲第5番』です。 ただ、これが驚くほど長い曲で、指揮者にもよりますが1時間15分〜1時間
30分くらいの曲です。 おそらく第2楽章が終わったところで休憩に入るのではないでしょうか。 まぁどういう演奏を聴か
せて頂けるか楽しみにしておきましょう。                                     ・
 








































 

5月10日



こけた

月曜日のこと、廿日市市の中心部、市役所近くの国道交差点の歩道を渡り切ったところで直進か左折か一瞬ためらった。 その
ためらいが仇をなして身体を左に向けた途端躓いて立て直すことが出来ず派手に転んだ。 市役所で『工業統計調査員』の説明
会があり、配布資料が入った大きなバッグを左手に持っていたのが災いした。 その重みで左手から落ちた。 バッグは飛び、
中の資料は辺りに飛散した。                                           ・

落ちる間に一瞬頭を守れと考えた。 顔面を強打することだけは何とか免れたが、支えた左手首を捻挫し、両手のひらを派手に
擦りむいた。 立ち上がろうとしたが、手足の強烈な痛みですぐには立ち上がれなかった。 近くにいた大勢の人が駆け寄って
きて「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。 恥ずかしさのあまり打ち消すように「大丈夫です。」と答えたものの、ちっと
も大丈夫ではなかった。 膝も強打していた。                                   ・

近くのマーケットのトイレで血まみれた手を洗い、そのまま歩いて2.5kmの道を家まで帰った。 ひどく疲れた。 何故こ
けたのか道々考えた。 恐らく左手に持っていた資料の重みだとは思いながら、今まで自分をアクティブだと思っていた自信が
ガラガラと崩れていくのを感じた。 ギターを弾いてみたが、ポジションによっては痛みのあまり左手親指の支えがきかず、と
てもまともには弾けなかったた。                                         ・

水曜日はギターのレッスン日、これは何としても早く治しておかなければ。 おそらく時間が薬で、暫く休んでいればその内に
癒えるだろうとは思ったが、そういう事情があって病院に行くことにした。 仮に骨にひびでも入っていればこんな痛みではな
いはず、なので抗生剤と湿布を処方して貰った。                                  ・

ギター教室までの道のりを駅まで20分、駅から20分歩く。 ギターケースを背負って歩く。 実は結構な重量なのだ。 今
まではいいエクササイズだと思っていたのに自信を失った身にはその重さがこたえた。 道すがらただ躓かないように、そのこ
とばかりを考えて歩いた。 もちろん満足なレッスンにはならなかった。 歩くことばかりではなく、ギターの自信も失った。

『歳を取ると転倒がピンチだ。』と常々言ってきた。 転倒、骨折、入院、認知症、落命、こんなパターンを辿る人が多い。・
でも、「自分には関係ない、 私は大丈夫だ。」と思ってきた。 しかし、自分自身も例外ではないのだとつくづく思った。・
自信を失うことの心理的な危うさを身をもって痛感している。                            ・













































 

5月 3日



天丼

お隣さんからお魚を頂きました。 彼は釣りがお好きで、どこに係留してあるのか、マイ・ボートを持っておられて、休日には
よく船釣りに出かけています。 『菩薩様』が逝った後で、落ち込んでいる私を気遣って船釣りに誘って下さったことがありま
した。
 ただ、その頃はとても殺生する気になれず、折角のお誘いでしたが丁重にお断りしました。           ・

「小さな雑魚で申し訳ないが、これでもよかったら食ってくれないか?」と玄関先までお持ちくださいました。 「とんでもな
い、とても嬉しいです。 頂きます。」 頂いた袋の中には『グチ』『キス』『ホウボウ』『カサゴ』が入っていました。 ふ
と田舎にいた頃を思い出させる魚種でした。 広島では『グチ』を食べる人はあまりいないと思いますが、食べようによっては
とても美味しい魚です。 田舎ではよく食べました。 活きがよければ『鯛』の味がするとも言われていたものです。   ・

その『グチ』で『天婦羅』を造ってみました。 筍はふんだんにあるし、蓮根は都合よく買ってきていたし、おあつらえ向きに
ご近所から『ワラビ』を頂いたばかりでした。 『グチ』は淡泊で身が柔らかいですから、少しパリッと揚げてみました。 『
ワラビ』はかき揚げです。 筍には下味を付けてあります。 筍、ワラビの風味、蓮根のパリッとした食感、とろりと舌にとろ
ける『グチ』の味わい、いいですねぇ。                                      ・

そして翌日は『キス』『ホウボウ』『カサゴ』を3枚おろしにして天婦羅にし、筍、蓮根、ピーマンを揚げて『天丼』を造りま
した。 『タレ』は『菩薩流そばつゆ』と『ダシ』を半々に、砂糖を少量加えて煮立たせました。 実は『天丼』造りは初めて
で、アレンジメントがどうにも上手くいきませんでしたが、お味の方は全くよくできたと思います。           ・
 
 

紹介できるほどの仕上がりではありませんが、気を取り直して『天丼』の写真を乗っけました。 油を使う厄介さはありますが
『案ずるより産むは易し』、やってみればこれは簡単料理の1つに入るかもしれません。 衣は市販の天婦羅粉で簡単に作れま
すし、あとは食材の下準備さえしっかり整えておけば大丈夫。 ただ、結構たくさん油を食べることになります。 美味しいか
らと言って食べ過ぎにはご用心。                                         ・










































4月27日



『ボランティア・ガイド』がキャンセルになりました。

4月26日、27日・・・ベルギーからのお客様を広島、宮島にご案内する予定でしたが、お客様の都合で急にキャンセルとな
りました。 何だか急いで帰国しなければならなくなり、27日には離日されるとメールがはいりました。 まぁ、ハプニング
はつきものですから。 しかしです、お受けした時から何だかそのような匂いがするというのも淋しいものです。 お好み焼き
を予約していましたが、キャンセルの連絡が遅くなり、店主にやんわりと叱られてしまいました。            ・


ミシンを買いました。

『菩薩様』はかなりいいミシンを持っていました。 彼女は洋裁の専門家でしたからミシンにもこだわりがあったようです。・
近隣のミシン屋さんに勧められて○○万円以上もする高級ミシンの中古を持っていたこともありますし、最終的には新品の相当
機能の高いものを使っていました。                                        ・

『菩薩様』が逝って暫くして、娘が「このミシンを貰っていいか。」といいます。 思い出の一品でしたので手放しがたい思い
もありましたし、これからの1人暮らしの中で何かにつけ助けてくれることもあるだろうと思いましたが、まぁ、娘が家内の形
見を使ってくれるなら・・・と思って譲ってやることにしました。                          ・

ところが、案の定それから何かにつけて不便を感じるようになりました。 身体が縮んで長くなってしまったズボンの裾上げと
か、パジャマのちょっとしたほころびとか、あり合わせの布を使って布巾を作りたいとか、ふとそんなことを思ったとき、たち
まちは使えないとしても、「もしあのミシンがあれば何とかなったんじゃぁないか。」と思ったりしていました。     ・

例えば、もし自分で古いズボンの裾上げができたら・・・そう思いたって『菩薩様』が懇意にしていたミシン屋さんに電話をし
て相談してみました。 「いま丁度手入れをしていた古いものがある。 一度使ってみて要否を判断してみてはどうか。 もし
ミシンが楽しめると思ったらこれを譲る。 無理だと思ったら返してもらっていいから、取り敢えず使ってみたら。」と言われ
て持ち帰りました。                                               ・

そして今日ズボンの裾上げにトライしてみました。 ボビンに下糸を巻くとか、上糸をかけるとか、針に糸を通すとか、マニュ
アルを見ながらほゞ1日格闘しました。 結果は・・・取り敢えず裾上げはできました。 しかし直線縫いさえまともに出来な
い訳で、縫い目は波うち、かつ不揃いでとても表に出せるような仕上がりにはなりませんでした。 続いてトライしたパジャマ
のほころびの修繕も恥ずかしいようなものでしたが、楽しめるかどうか、しかし日常生活には役立ちそうに思えました。  ・

そこで決心して代金(まぁお小遣い程度のものですが)をお持ちしたのですが、「あなたの身元は知れているし、私としてもそ
んなに急がない。 もう少し使ってみてくれ。 それからでいいんだ。」と追い返されて?しまいました。 「針は消耗品だか
ら少しでもひっ掛かるとか、変な音がしたらすぐに交換しなさい。」と言われておりますから、今日は針の交換と糸通しにまた
また苦戦することになりそうです。 そしてまたまた私の時間の圧迫要因が1つ増えました。              ・


風邪を引いてしまいました

寒さに凍えながらも何とか乗り切った冬だったのに、春を迎え、更に初夏に入ろうとしているこの頃になって風邪を引いてしま
いました。 先日『冬衣装』から『夏衣装』に衣替えをしました。 衣替えは『身体が求めるままに従う』というのが私の流儀
です。 やっとその時期がきたなとヒートテックの下着、厚手のシャツを脱ぎ捨てて、薄手の下着、カッターシャツに着替えた
とたん『風邪』を引いてしまいました。 ある意味衣替えの時期は風邪ひきのピンチです。               ・

それで今どうしているかというと、洗濯し収納袋に納めた『冬衣装』を引っ張り出して、おまけに朝晩『オイルヒーター』に点
火しながら回復をまっています。 「こんな時期になってまだヒートテックを使っているのかい?」と笑われてしまいそうです
が、いやいや実に柔になったと自嘲しながら改めて時期の再来をまっています。                    ・


筍シーズン・盛りの到来

先日『39堂さん』をお招きして『黄昏亭』を開店し、筍料理5品でおもてなししました。 その頃にはもう『はしり』から『
旬』に掛かりはじめていましたが、いままさに『盛り』に入った感がします。 『ふれあい市場』に行くとかなり大きなものが
安価に売られるようになってきました。 そしてすぐに盛りを過ぎます。                       ・

今年もあちこちから沢山いただきました。 お隣さん、『39堂さん』、『菩薩様』の従姉妹、特に従姉妹からは今年も『ミカ
ン箱』で2回届きました。 「こんなに送って貰ったんじゃ、あなたのところで食べる物がなくなるだろう?」と聞くと、「『
筍ご飯』を私が食べるくらいで、だ〜れも食べてくれない。 まぁ、掘るのが楽しみなんだから遠慮しないでしっかり食べて。
」と笑っていました。                                              ・

『ミカン箱』1杯となると『寸胴鍋』といえども1度に湯掻くことはできません。 大変な量です。 「そんなに沢山どうする
ん?」と言われそうですが、私は無類の筍好きですからこれを概ね1人で食べ尽します。 「輪切りにして、砂糖をまぶして冷
凍保存すると半年くらいは十分にもつよ。」と娘のお姑さんが教えてくれましたが、私の場合、水を代えながらこんな具合に冷
蔵保存し、取り出しては様々に料理して頂きます。                                 ・

 

例えば、筍で『カレーライス』を作ります。 ジャガイモの代わりに筍を使いますが、なかなか食感がいいです。 私は『カレ
ー』を電子レンジで作ります。 少量を作ることができますし、時短調理でもあります。 耐熱容器にカレールー、カレー粉を
200ccの熱湯で混ぜ合わせ、チキンか豚スライス、筍、ニンジン、タマネギを入れてかき混ぜて馴染ませ、そのまま電子レ
ンジ600Wで7分で出来上がりです。 カレールーは中辛ですが、カレー粉を大匙2杯くらい入れますので相当に辛いですが
これが私の流儀です。 結構3日、4日続くこともありますよ。                           ・

 

昨夜フィリピンのインストラクターと話しました。 フィリピンは熱帯で竹も多いことから(故にバンブーダンスというものが
伝統になっています。)筍も沢山採れ、またいろんな料理で召し上がるのだろうと思っていたら、必ずしもそうではないようで
すね。 「滅多に食べない。」といいます。 伝統的な料理は『アドボ』とか『シ二ガンスープ』などですが、熱い国だけに酢
を多量に使ってスパイシーに仕上げる料理が多いようです。                             ・

そこで、昨夜は『筑前煮』をレクチャーしました。 もちろん筍を使った私流の『筑前煮』です。 同じく耐熱容器に手羽元、
筍、ニンジン、さといも、蓮根などを入れ、ダシ汁大匙2、『菩薩流そばつゆ』大匙2を加えて混ぜ合わせ馴染ませます。 そ
れからラップをして電子レンジ600Wで5分、一旦取り出して再び混ぜ合わせ更に電子レンジで2分で出来上がります。 こ
れも簡単・時短料理です。 「もちろん鍋でも煮ることができるよ。」と話したら、早速「やってみる。」と目を光らせていま
した。                                                     ・


彼女は近々現地の英会話学校で働いている日本人男性と結婚するのだそうです。 ご本家では絶えて聞かなくなった『大和なで
しこ』のように、謙虚でしとやかな佇まいの美しい女性です。                            ・






































4月22日



『ボランティア・ガイド』が終わりました。

昨年12月の『前立腺癌』の手術以降、「暖かくなるまで」とガイドを控えていましたが、いい気候になってきましたので、今
日、今年初めてのガイドに出ました。 体力的には長旅に十分に対応できる自信があります。 問題は頻尿と切迫尿意ですね。
これは早め早めの備えで問題なく対処できます。 また事前に移動するルートを想定して、公衆トイレやお借りできる施設のト
イレの位置も頭に入れておけば大丈夫です。 もちろん『尿漏れパンツ』等は着用しません。              ・

さて今日は4〜5時間程度の軽い広島市内のご案内、と思っていたところ、のっけから『とんでもない』ことが。 今回のお客
様はイングランドから豪華船『アザマラクエスト』でお見えになった2カップルでした。 奥様が昨年ご案内したイスラエル・
ファミリーの奥様と従姉妹だということで直接の依頼がありました。 「そうか、イスラエルからお見えになるんだな。」と思
っていたところ、どうも話が噛み合わない。 そこで機会をとらえて「which part?]とカマをかけてみたところ、
「ロンドン」と戻ってきました。 「そういう誤解もあるわなぁ。」と内心おかしく思いました。            ・

9時に広島港をタクシーで出発し『平和公園』に向かうというスケジュール、予約したタクシーも既に待っています。 さぁ出
発というところで、その『とんでもない』ことが。 一方の奥様が1枚の紙を突きだして「ここへ連れて行け!」といいます。
見ると広島市内の『○○養鯉場』とあります。 「自宅に池があって、そこで13尾の鯉を飼っている。 その鯉はドイツの代
理店を通してこの店から買ったものだ。 この店が見てみたい。」といいます。 待って待って、そんなスケジュールじゃぁな
かったでしょう。 ところがもう一方のご主人は大鳥居の写真が載ったパンフを握り締めて、「ここへ連れて行け。」とタクシ
ーの中でふんぞり返っています。                                         ・

「身は1つだ。 そんなことができるか!」とあっちのタクシー、こっちのタクシーを行き来しながら調整にはいります。 「
あなた方には時間がないんだ。 じゃぁ、『養魚場』で30分、それからJRで宮島に向かう。 広島に戻って昼食、それから
平和公園。 縮景園は諦めて!」とやっと話をまとめてタクシーで出発するという始末でした。 「あなた方とは何度もメール
をやり取りして納得づくでスケジューリングしてきたではないか。 これは一体どうなっているんだ!」と言いたかったが、そ
こはぐっと押さえておきました。                                         ・

我が儘というか、この人達は終始一貫こんな様子でした。 自分達の時間には全く無頓着、その場その場で興味の湧いたことに
ふらふらと動いていく。 ちゃんと私の話を聞いてよ! 「follow me! follow me!」と何度繰り返した
ことか。 ともかくいつの間にか消えてしまうのには全く閉口しました。 でも請け負った以上、投げ出すこともできません。

 

『お好み焼き』店でも一悶着。 あれを出せ、これを出せとオーダーし店主を困らせます。 流石に機嫌を損ねた店主がいいま
す。 「イギリスの人は皆さん穏やかで紳士的だけど、この人達は一体どうしたん? まるで子供じゃない!」と、顔には出さ
ないものの、かなりお冠でした。 ところが、こちらの気持ちは意に介さず、この人達は終始一貫上機嫌でこの地の小旅行を楽
しんでいました。 JRの中では知り合ったメキシコのご婦人が今日が誕生日と聞いて、いきなり『ハッピー・バースデイ』の
大合唱を始めたり。 いやはや、疲れるご案内でした。                               ・












































4月20日



『黄昏亭』を開店しました

今日のお客様は『39堂さん』でした。 同じ町内のお隣さんですから、こうしてしばしば行き来しています。 今回もお向か
いさんから筍が届き、お隣さんから『アサリ』と『コゴミ』を頂きましたので、「筍料理は如何?」とお誘いしたのでした。・
そして食材を探しに『ふれあい市場』を覗くと、旬ですねぇ、『タラの芽』と『ワラビ』が並んでいました。 これはいいです
ね。 今日は完璧に筍料理でいきましょう。                                    ・

さて!と思っていたところ、『菩薩様』の従妹から頂いた『粒ウニ』の瓶詰が目にとまりました。 そこで下味を付けた筍をこ
の『粒ウニ』で和えてみたらどうだろうかと思い付きました。 出汁と少量の『白だし醤油』で下味を付けた筍をサイコロに切
り、これに『粒ウニ』を加え、少量の酒を振って和えます。 ただそれだけですが、「これはなかなか乙な味だねぇ。 酒によ
く合いそうだ。」と『39堂さん』がおっしゃるように、なかなかいい料理ができました。 トッピングはもちろん『木の芽』
です。 私としてはオリジナリティー溢れる料理だと自画自賛しているところです。 如何でしょうか?         ・


『ウニ和え』はまぁ、それはそれとして、やはりこれは旬の味として外せないでしょう。 もちろん『筍の木の芽和え』です。
同じように下味を付けた筍をサイコロに切り、すりおろした『山椒』に白味噌、酒、ミリン、砂糖を合わせて作ったタレで、筍
、それから『アサリ』を和えます。 シンプルながら香りと独特の風味で美味しくいただけます。 新鮮な筍の料理、時期が過
ぎれば1年間のブランクとなりますから、大好物な食材だけにこの時期に出来るだけ沢山食っておこうと思っています。 この
写真は全くよろしくない。                                            ・


次はシンプルな筍と手羽中の煮物です。 電子レンジで作りました。 いつものように『出汁』と『菩薩流そばつゆ』で煮ます
が、途中で一度電子レンジをストップし、かき混ぜてから再び過熱します。 ラップはした方がダシの回りがいいです。 煮あ
がったらアレンジメントです。 『山椒』と別に『煮びたし』にしておいた『ワラビ』をあしらい、『花がつお』を乗せて完成
させました。『39堂さん』の評価は悪くなかったようです。                            。

 

久し振りに『天婦羅』を作りました。 食材はもちろん筍、それにレンコン、後は『コゴミ』と『タラの芽』です。 天婦羅粉
は『コツのいらない天婦羅粉』という商品を使います。 メーカーもいろいろと研究しています。 手抜きという意味ではなく
使い勝手のいいものはどんどん使ったらいいと『菩薩様』が言っていました。 水で溶いた衣を付けてただ揚げるだけですが、
衣の量は少し考えた方がよさそうです。 『コゴミ』や『タラの芽』の折角の緑が見えなくなってしまいました。 お味はとい
うと筍はもちろん、『コゴミ』や『タラの芽』のほのかな苦みが文句なく味を主張していました。 「まだ、『筍ご飯』がある
んか、それなら少し控えておかんといけんな。」と言いながら『39堂さん』の箸は結構伸びていましたね。 『タレ』はシン
プルに『大根おろし』と『菩薩流そばつゆ』でした。                                ・

 

最後の料理は『筍ご飯』にしました。 この時期の定番料理ですね。 今回は筍の他に、炊飯の水代わりのダシを取った『干し
椎茸』それに『アサリ』『アゲ』『ニンジン』『レンコン』『ワラビ』を一緒に煮込みました。 特に『ワラビ』は煮びたしに
したものを炊きあがりの数分前に釜に放り込みました。 味は私流ですからやはり薄いです。 『39堂さん』も「少し薄いな
ぁ、でも血圧のこともあるからこのくらいでいいんじゃないか?」と理解してくれていました。             ・


「8時くらいまでにしようじゃないか。」、と前もって決めていたのに、話が長くなり結局10時前まで話し込み、楽しい時間
を過ごしました。 話の内容は今回は「仏教の最終的な目的はいったい何なんだ。」ということに終始しました。 素人の私達
に結論があるわけではなく、それでもお互いの思いを披歴しあいながら心置きなく『黄昏亭』を楽しみました。      ・































4月18日



弥山登山

アメリカ・ユタ州から旧友が訪ねてくれました。 彼はNOVA時代の私の先生で、今は帰国してIT関係の会社で働いていま
す。 週の内2日出勤し、3日は在宅勤務だそうで、つまりパソコン1台持っていれば世界中どこででも働けるという訳です。
従って将来的にはいろんな国を旅しながら仕事を続ける夢を持っています。 しかも、日本がとてもお気に入りで、いつの日か
暫く日本に止まりながら仕事がしたいんだそうです。                                ・

何故日本がお気に入りかというと、「こういう自然は世界中どこを探してもない。 ユタ州もグランドキャニオンに近く、とい
っても車で10時間くらいはかかる(そうです)が、それでも荒涼とした光景が続いていて、こんなに綺麗な景色は全く見られ
ない。」のだそうです。 今回の来日でも栃木ではいまだ雪深いの山中を歩き、広島に来てからも鳥取の三徳山の投げ入れ堂や
、広島の三滝寺、三滝山にも登り自然を満喫したのだそうです。                           ・

そのような訳で、何をして遊ぼうかという話は、1も2もなく『弥山』登山になりました。 それなら極めつけの自然を楽しま
せてあげようと、『山辺の古道』からスタートしました。 鎌倉時代のメインストリートで、宮島桟橋から塔の岡を経て厳島神
社に至ります。 鎌倉時代には既に今の宮島桟橋辺りが船着き場になっていたのでしょう。 女坂とか乳地蔵とか古い時代の面
影が残る古道です。 また一風変わった宮島の景色が楽しめます。                          ・

 

今回はケーブルカーを使いました。 私が久しぶりの登山ということもあり、またカーブルカーから望む景色も見せたいと思っ
たのでした。 ことに榧谷から獅子岩に向かうゴンドラから見る景色は出色ですからね。 結構楽しんでいましたね。 頂上で
はお互いが持参した弁当を食べ、暫く心地よい風に吹かれてから下り始めました。 人気のない大日堂から下り始め、御山神社
を経て最も自然林らしい大元コールを辿ります。 鶯の鳴き声やせせらぎを楽しんでいました。             ・

下って先ずは温泉です。 桟橋の向かいのホテルの屋上に温泉があります。 以前は800円でしたが、何と1200円に値上
げしていました。 以前は温泉だと言いながらお湯を沸かしていただけだったのですが、最近温泉を掘り当てて、それで値が上
がったのだそうです。 彼はまた温泉も好きですね。 栃木ではmixed hot spring、『混浴』に入ったのだそ
うで、『混浴』は外国人にはなかなか人気なのだそうです。 「ただ、みんなおばちゃんだったよ。」と笑っていました。 ・

「うまいお好み焼きが食べたいんだ。」といっていましたが、宮島周辺にはお勧めできるお店がなく、止む無く楽々園まで移動
して、居酒屋でビールを飲みました。 下りでは殆ど水を飲んでいませんでしたので、これは効きました。 かれは揚げ出し豆
腐やシシャモなど典型的な日本料理を頼んでいましたね。 そして楽々園電停でハグをして別れました。 こんな1日でした。

驚いたことがあります。 10時に宮島口駅で彼と落ち合って桟橋に向かうと船便待ちの行列は夥しい人で、それも何と90%
が外国人でした。 しかもアジア人より西欧人が遥かに多かったように思います。 しかも獅子岩から頂上に向かって歩く間に
行き交う人は殆どが外国の方でした。 (話は変わりますが)あゝ、明日当たり私の脚は悲惨なことになっているかも。  ・
































4月11日



ミニトマト植え付け

リタイアリーなのにどうしてこんなに忙しい。 そう思いながら、スケジュール表を開いてみました。 4月に入ってこのかた
殆ど毎日赤字で何かのスケジュールが入っています。 入学式が2回、友達とも2回合った。 我が家での旧友との『黄昏亭』
と『住吉堤防』での花見、明日は他の友達と恒例の喫茶でのおしゃべりがあります。 病院にも行ったし、町内会、マンション
理事会、地区運動会のミーティング、更にギタースクール、深夜にはアメリカのご婦人とのおしゃべり、あきれるくらい多忙で
す。                                                      ・

その他に毎日1時間の英会話レッスン、ギターの自主練習、ウオーキング、炊事・洗濯と日々のルーティンがあります。 考え
てみれば自分で自分を忙しくしているような。 そういうところもあります。 つい思い付くんですね。 鉢物を植え替えてや
らなければ、そろそろ『菩薩様』のお雛様を片付けてやらなければ、プリンターの紙を補充しておかなければ、靴底が片チビし
ているのを何とか補修できないか、等々。                                     ・

今日は『酔芙蓉』の鉢増しの1回り大きな鉢を買いに近くのホームセンターでかけ、ついでに靴底の補修材を物色しました。・
私はO脚なので靴の外側が極端にチビます。 他は痛んでないのに、靴底だけがダメになり仕方なく買い替える(修理に出せば
結局買った方が安くつくくらいのものです)ことになります。 勿体ないことだと思っていたら、ネットで補修材をみつけまし
た。 今回が初めてのことですが、1度試してみようと思っています。                        ・

さてミニトマトのことです。 ホームセンターの入り口で季節の野菜の苗を物色しました。 毎日のサラダの葉物がベランダで
収穫できれば助かります。 早々とバジルの苗が出ていました。 いいですね、これは今年も植えます。 それにミニトマトの
接ぎ木苗が出ているのに気付きました。 実生のものなら早くから出ていますが、接ぎ木苗は5月に入った頃と聞いていました
のでちょっと感動。 今年はミニトマトを3鉢栽培しようと考えていて、『39堂』さんから頂けることになっている1鉢は置
いといて、2鉢分の苗を買ってきました。                                     ・

 

結構高いです。 実生だと1本50〜60円くらいですが、接ぎ木苗だと300円近くします。 でも接ぎ木苗は実成がいいし
病気にも強いと言われています。 旨く育ってくれれば値段なりの価値があるでしょう。 サントリーの接ぎ木苗、『純あま』
と『シュガーミニ』の2品種にしました。 内径30cm近い大鉢に1本づつ、苗の両サイドに『39堂』さんからいただいた
発酵肥料を埋めておきました。                                          ・

 

恐らく6月ごろには初収穫ができるでしょう。 期待しているところは、毎朝の食卓のサラダを美しく豊かに、しかも味わい深
く飾ってくれること。 少々欲深い期待ではあります。 課題は酷暑の時期に結果させられるかどうか、花に振動を与えて受粉
を促すというような安易な方法ではとても無理ですね。 何れにしても、また折を見て経過、結果を報告したいと思います。・




























4月 8日



筍ご飯を作りました

春ですねぇ。 ベランダでどんどん成長していく山椒の芽を見ながら思いました。 そろそろ筍の季節だなぁ。 山椒はいつで
も収穫できるし、糠も準備しているし、後は筍を待つばかり、「どうしているんだ従妹!」、なんて思っていたらご近所さんか
ら立派な筍が届きました。 朝どれだそうで、かなり新鮮。 このクラスだと『ふれあい市』では相当の値がついていたなぁ・

早速『寸胴鍋』を取り出して湯掻きました。 さてどんなにして食べようか。 鶏の手羽元と一緒に煮るのもいいし、メバルと
一緒に煮つけるのもいいあぁ、などと考えていたら、今度はお隣さんから『あさり』が届きました。 ウ〜ン! そうするとや
はりこれだろう。 小さなすり鉢(備前の器兼用)を取り出して『山椒』を摺りおろします。 もちろん『木の芽和え』です。

『アサリ』は水から湯掻いて汁は残し(後でアサリ汁を作ります)引き揚げて『むき身』にします。 筍はやや大きめのサイコ
ロに切り、出汁と出汁醤油で下味を付けます。 タレは味噌、酒、ミリン、砂糖で作りました。 後は和えるだけですね。 最
後に『山椒』の若芽で飾り付けて完成させました。 お味はなかなかgoodでした。 まさに旬の味ですね。      ・


さて、残った『アサリ』をどうする。 もうこれは考える間でもなく『筍ご飯』ですね。 早速ウオーキングの途中で『アゲ』
を買ってきました。 『干し椎茸』を水に戻して・・と。 後は・・・そうですね、『シメジ』と彩に『ニンジン』くらいです
かね。 お米を1時間ばかり水に浸して、材料を全部放り込みます。 少し乱暴だったか。               ・

味付けは自家製『蕎麦つゆ』をお米2カップに対して大匙5、塩分量にすると2.5g、くらいですね。 これで4等分すると
「『アサリ』の塩分も含めて1食当たり1gくらい。 これなら減塩食としても合格でしょう。」 少しお焦げになっていると
ころもいいですね。                                               ・

 

しかして今夜も申し分なく焼酎が進みました。 欲を言えば、春の付け合わせに『フキ』か『わらび』か、何か春らしい緑が加
われば申し分ありませんでした。                                         ・















































4月 6日



友達とお花見をしました

まさか私が地域の友達と『花見』をするなんてことがあるとは思っていませんでした。 呑むと顔が『赤鬼』のごとく赤くなる
質ですから人前で、特に真昼間から人中で酒を呑むことは稀ですし、できれば避けたいと思ってきました。 かてて加えて地域
との交流が薄かったものですから、これはちょっとした異変、自分にとっても驚きでした。               ・

実はちょっとした弾みから話が進み、レモンのお礼方々「先日お話ししたお花見の件ですが、土曜日は如何でしょうか。 住吉
吉堤防』に出掛けたいと思っているところです。」とお誘いしたところ、「『住吉堤防』の花見、いいですネェ。 土曜日、何
時にしますか。 弁当は?」と『39堂さん』から早々の返信がありました。                     ・

『住吉堤防』は廿日市市の中心部、市役所近くの海岸沿いにあります。 木材港ができるまではここがまさに『堤防』だったの
でしょう。 その堤防の両側に桜が植えられていて、花見時になると両側から伸びた枝が道路を覆い、さながら桜のトンネルを
歩いているような景色になります。 それが1キロ近くも続きますから、それは見事なものです。            ・


最近では樹勢が衰え、枝を打ち払ったところもあったりして、お天道さまが透けるところも多くあり、往時ほどの美しさはあり
ませんが、それでもなかなか見事なものです。 時期になると、桜の天蓋の下を『菩薩様』とよく歩いたものです。 そんなこ
とを思い出したりしました。                                           ・

さて、『花見弁当』のことです。 コンビニの店先に『こだわり特製弁当予約サービス』の看板が出ていましたので、これをチ
ェックしてみました。 『華』という銘柄で、ご飯3種、おかず12種という豪華なメニューです。 これで税込み1188円
といいますから、これはお手頃。 予約しておいて、アルコールは各自持参ということにしました。           ・

11時出発。 とことこ歩いて、コンビニで『弁当』を受け取り、『住吉堤防』に座を据えました。 早速『花見弁当』を開き
クーラーバッグからよく冷えたビールを取り出して、先ずは乾杯です。 ほう、ほう、これが『サーモントラウトの西京焼き』
か。 ふん、ふん、これが『合鴨スモーク』か、と料理を楽しみながらビールを流し込みます。 そのうち彼がザックから『獺
祭』の冷酒を取り出して、ついには際限なく赤ら顔になっていきました。                       ・

 

『獺祭』から『獺祭書屋・正岡子規』の話に至り、更に秋山兄弟に発展して司馬遼太郎の『坂の上の雲』の『203高地攻防』
に至った時、彼が詩吟の本を引っ張り出して『九段の桜』を吟じ始めました。 『至誠烈烈 乾坤を貫く; 忠勇の譽れは高し 靖
國の門; 花は九壇に満ちて 春海の若し; 香雲深き處 英魂を祭る』 日露戦争を戦い至誠に散った英霊を祀る靖国神社に櫻花は
薫る・・・そんな意味だろうと思います。                                     ・

満開の桜の下で、吟の抑揚を楽しみながら旨酒に酔っていく。 いいですねェ、まさに幽玄の世界に身を置くが如き幸せです。
また、こうして老人2人が静かに何事か語り合う、こういう情景は私の心の原風景の1つでもあります。 こういう素晴らしい
機会を作って頂いた『39堂さん』ありがとうございました。                            ・

こうして、思いもかけず楽しい時を過ごしたのでありました。 ただ、道行く人々がみんな私の顔を見ては、あれって何でしょ
うね、一種軽蔑したような、はたまた「やってるね!」と親しみ?をこめて語りかけるような、そんな顔つきで通り過ぎて行く
のには全く閉口しました。                                            ・























4月 2日


旧友をお迎えし『黄昏亭』を開店しました

古い友達が訪ねてくれました。 私が管理職として初めて赴任した職場で両腕として私をサポートしてくれた信頼できる仲間達
でした。 当時はまだ古い体質が残り、世間を知らない若者たちに支配されていた職場でした。 私が最初にやらなければなら
ない仕事はこの若者たちに職業人としての基本の基を教え込むことでした。 随分長くかかりましたし、悩むことも多くありま
したが、その間終始一貫私を信頼してサポートしてくれた2人でした。 またこの2人は同郷、同窓、同期の刎頸の友でもあり
ました。                                                    ・

2人との邂逅は久し振りでしたので、随分と話しが進みました。 話しは往時のことより、むしろ近況に集中したように思いま
す。 一方は聴き上手、他方は話し上手、相変わらずいい仲間でした。 2人ともいいリタイアメント・ライフを送っている
ようです。 嬉しい話しでした。                                         ・

さて今日の『黄昏亭』です。 桜の季節でもあるし、華やかな『ちらし寿司』がいいだろうと考えていましたが、やって来るの
が10時と聞いて諦め(事前準備はもちろん必要ですが、多くの作業を取り掛かりから仕上げまで一気にやり上げなければなら
ない)、事前準備が済んでいればすぐに仕上げにかかれる『赤飯』にしました。 『ちらし寿司』は短時間ではやはり無理です
ね。 まぁ久しぶりの邂逅でお目出度い日ですからこれでもよかったでしょう。                    ・

副菜はいろいろと考えた末に2品に絞りました。 『鶏の胸肉の蒸し物』を軽く茹でた菜の花でアレンジしました。 写真に撮
ってみると盛り付けが何となく間が抜けているように感じます。 やはり迷わすミニトマトを買って添えればよかったと思いま
した。 これは辛子酢味噌で食べて頂きました。                                  ・

 

もう1品は『サーモンのカルパッチョ』にしました。 先日『39堂』さんをお尋ねしたとき、瀬戸田産のレモンを沢山いただ
きましたので、これが背中を押してくれました。 また『39堂農園』で頂いた緑深いセロリもいい付け合わせになりました。
サーモンはこの時期は脂が乗ってまったりしていて美味しいですね。 それに新タマネギの季節ですから、まぁ格好の料理と言
えるでしょう。 『特製酢だけドレッシング』『レモンの搾り汁』『オリーブオイル』でドレッシングしました。     ・


押さえに、『ツナ・ピーマン』を考えて、一応ピーマンとモヤシを買ってきてはいましたが、これは出番がありませんでした。

とても美味しく食べて頂けたようでした。 『赤飯』は3人なら2カップで十分だろうと思っていたところ、何だか少し物足り
なかったような。 というのも食前に軽くアルコールを入れてもらう積りだったのですが、1人が禁酒中と聞いて結局アルコー
ルなしでスタートしましたので、この点少しアテがはずれました。 『鶏の蒸し物』も『カルッパチョ』も追加して気持ちよく
食べていただけました。 料理人としてはとても満足でした。                            ・

結局10時に阿品駅にお迎えし、2時半に阿品駅にお送りしましたので4時間半に及ぶ長い語らいでした。 こうして昔の友達
が訪ねてくれること自体なかなか有難いことですから、私も出来る限りのおもてなしをして差し上げたいと思うのです。 その
ための私の可能な得意分野と言えば、やはり料理しかないですしね。                         ・
































3月26日

タマネギの若葉で『スキヤキ』を作りました

私の場合、何によらずやってみる勇気が欠乏していると思います。 その勇気があったら、おそらく私の人生は変わっていたと
思うのですが、そのことに気付きながら、なお前に一歩踏み出す勇気がありませんでした。 おそらく悶々としながらこんな私
の人生を終えるのでしょう。 口惜しいことですが、持って生まれたDNAをおいそれと覆すことは難しいようです。   ・

でも、たまに人に背中を押されてその気になることがあります。 そんな大げさな話ではありませんが、今日は『39堂主人』
に背中を押されて『すきやき』を作ってみました。 だから言ったでしょう、そんな大した話ではありませんって! 実は『3
9堂主人』にキャベツを無心していました。 そして今日それを頂きに農園に出掛け、大きなキャベツを頂きました。 とても
立派なキャベツでした。 それそれ、その外の葉を捨てないで!                           ・

他にセロリを頂きました。 青々としていて少し硬そうではありますが、商品としてはいざ知らず、栄養的には野菜はこれでな
いといけません。 「植え付けが遅くてまだ成長段階だが、タマネギの葉がいま食べごろだ。 これで『スキヤキ』を作ってみ
てはどうか?』 こんな私でもやれば出来るんです。 早速やってみました。 それにしてもタマネギの若い葉で『スキヤキ』
とは・・・これって一般的?                                           ・

 

冷凍庫に豚肉しかなかったので、豚とタマネギの葉っぱだけの極めてシンプルな『スキヤキ』になりました。 大匙1杯の自家
製蕎麦スープ(塩分0.5g)と砂糖大匙1、大匙2の水を加えて煮たのですが、これが結構いけます。 驚きでした。 こん
なに簡単にしかも美味しくいただけるんだったら、もっと早くやってみるべきだった。 いやいや、これはアイディアの問題か
も知れませんぞ。 『39堂さん』の爪の垢でも頂きますかな。                           ・










































3月23日


3月21日 『巣籠り』から目覚めました

寒い冬をこんなイージーな手段で凌いで、きょう目覚めました。 私のマンションはグレードが低くて、窓ガラスは1枚、床は
コンクリートに直接フローリング材を貼ってあるだけですから、外気が津々と伝わってきます。 とても寒いです。 ファンヒ
ーターで温めるのですが、これがなかなか。 しかもファンヒーターを使うと激しい結露に悩まされます。 何かいい方法はな
いものかとあれこれ考えていました。                                       ・

緩衝材の『プチプチ』を貼ればいいという話がありました。 やってみたけど、さしたる効果はなかったような。 窓枠自体を
取り替えるのではなく、簡易に2重窓にする工法があると聞いて、早速工務点に見積もりをして頂きましたが、構造上難しいと
ころがありましたし、なにより工事費が高い。 そこで思い付いたのは(誰でも思い付くほどのことですが)・・・・   ・

キャンプの時などに床がわりに使う『アルミシート』を窓ガラスの内側にぶら下げてみました。 この効果は絶大でした。 床
から伝わる冷気は解決できませんが、ともかく室温は十分に保てました。 晴れた日の昼間ならヒーターを使わなくてもいいく
らいでした。 お蔭で寒い冬の間を何とか凌ぐことができたのですが・・・ 何しろ部屋の中が暗い。 真昼間だというのに電
灯がともってないと真っ暗、何にも見えません。 これが寒さと結露の代償です。 部屋の中は、まぁ熊の『巣籠り』みたいな
ものでした。                                                  ・
   

そして今日『アルミシート』を取り払って『巣籠り』からのそのそと起き出しました。 まだまだ『花冷え』がありますが、残
った灯油も使い切りたいし、まぁいいタイミングだったでしょう。 ひんやりとはしますが、この明るさはとても開放的です。
それにご自慢の窓外の景色を久し振りに満喫しています。                              ・


3月16日 卒業・入学目白押し

卒業・入学の時期ですね。 私のところは今年は『当たり年』です。 grandsonが幼稚園を卒業し、小学校に入学しま
す。 それにgrandsonとgranddaughterが小学校を卒業し中学生になります。 身は1つですから小学校
の卒業式はgranddaughter、そしてgrandsonの方は入学式に出席することにしました。       ・



それぞれに立派に成長しました。 幼稚園に入学した小さい孫は母親から離れるのがつらくて毎朝「ちゃぁちゃん(お母さん)
がいい、ちゃぁちゃんがいい。」と母親にかじりつき引き離すのに苦労しました。 その孫は、今ではこんな元気ないたずらっ
子になりました。 今日は彼の卒業式でした。                                   ・

granddaughter(ギターを弾く孫です)は1年生の入学式の日に校長先生に手紙を書いて渡しました。 一人で職
員室にトコトコと入っていく姿が印象的でした。 校長先生は「新1年生から手紙を貰ったのは初めてだ。」と感動されていた
そうです。 そういう思い出を沢山作ってそれぞれに巣立っていきました。 嬉しいことです。             ・



























3月13日



滋賀医科大学へ

長のご無沙汰になってしまいました。 さて、今日は術後の3カ月健診で滋賀医科大学へ行ってきました。 内容は極めてシン
プルで、放射線科の医師と小線源治療特任教授の問診のみでした。 私としてはPSAが限りなく0に近づいていることを期待
していたのですが、術後10日目健診の採血ではなんとPSAが3倍に跳ね上がっていました。 ただ、これは放射線の影響で
あって極めてノーマルなことだと聞きました。                                   ・

そして採血を済ませて帰路につきました。 まぁ、言ってみれば採血に行ったようなものでした。 次は6カ月健診で、6月に
再診に出掛けます。 この時に今回の血液検査の結果がでます。 果たしてPSAは下がっているでしょうか。 やはり夢のよ
うな話はないみたいで、2〜3年かけて徐々に徐々に下がっていくものだそうです。                  ・

従って今日の様子からはまだまだ100%安心とは言えません。 ただ、直近のデータ(特任教授)では中リスク患者の術後の

『5年間PSA非再発率』
がなんと99.3%(母集団約400)ということですから、これはとても大きな安心材料です。
そしてもし次回にいい結果が報告できればとても嬉しいです。 もしそうなら、赤飯を炊いて『鯛のカルパッチョ』なんかを拵
えて、友達を呼んでお祝いをしようかな。 鮮明ではありませんが、この画像中央部分が私の前立腺内部です。      ・


一般的な摘出手術では『5年間PSA非発生率』が50%前後というなかで、この成績は驚異的です。 こんな素晴らしい治療
があるのに、滋賀医科大学は身内が起こした医療事故を隠ぺいするため(以前添付した関連HPをご覧いただけたことと思いま
す)この小線源治療を大学から追放しようとしています。                              ・

多くの前立腺癌患者がこの治療を求めて来院しているにもかかわらず大学病院は現在その全てに門前払いを食らわしています。
誠にもって不合理なことが行われています。 今日は皆さんからご協力があった署名28000筆を持って仲間が国会、厚労省
に陳情に出掛けています。 患者会はまだまだ諦めていません。                           ・


アンサンブル事情


なかなか更新できないでいましたが、直近こんな事情がありました。 ギターレッスンの仕組みが変わって半年になろうとして
います。 月2回の個人レッスンから月2回のグループレッスンとなり、しかも当面アンサンブル中心に変わりました。 1週
目が『音楽理論』と『初級クラスレッスン』、2週目が『アンサンブル』と『初級クラスレッスン』です。 『音楽理論』と『
アンサンブル』は初級、中級、上級とプロフェッショナル養成・各クラスの合同のレッスンです。 私は初級クラスに所属して
います。 因みに孫はプロフェッショナル育成コースです。                             ・

いまやっている曲は『グリーンスリーブス』(4パート)、『ロンドンデリーの歌』(3パート)、『ローレライ』(3パート
)、それにこれは初級クラスだけですが『マリアルイサ』(2パート)です。 曲によってメロディーを担当したり低音伴奏を
担当したりするのですが、合わせるためには他のパートも勉強しておかなければならず、もう毎日必死という状態です。 うま
く合わせられないと仲間の目が冷たいです。(そのように感じてしまいます)                     ・

どのように合わせていくか、そこのところをいま孫に教わっています。 今週末には2人で合わせをしたいと思っています。・
孫はほぼゆとりで、難なくこなしてきます。 「ここはこのパートの音を聞いて、この部分に合わせればいい。」などと具体的
に教えて貰っているところです。 そんな事情で更新が大幅に遅れました。 以上言い訳とお詫びでした。        ・

































2月24日



広響コンサート

『Music for peace』コンサート、『音楽を通じて平和な世界を実現』という理念のもと広島交響楽団が取り組
んでいる平和貢献活動の一環として開催されています。 今回は内外の演奏家も共演しました。 パリ管1stヴァイオリン:
ナディア・メディウ二さん、ジル・アンリさん、シンフォニア・ヴァルソヴィア(ポーランド)首席2ndヴァイオリン:カミ
ル・スタニチェクさん、首席コントラバス:ニコラス・フランコさん、それにソリストとしてティンパニー:マティアス・ミュ
ーラーさん(ドイツ)、ピアノ:小曽根真さん、広響トランペット奏者金井晶子さんという豪華メンバーでした。     ・

またこの企画はベートーヴェン生誕250周年記念プロジェクトと合わせて2016年〜2020年に開催されています。 今
年度の『Music for peace』コンサートは今回を含めて5回。 6月20日:広島(ポーランド国交樹立100
周年)、8月17日、18日:ワルシャワ(広響とシンフォニア・ヴァルソヴィア合同)、3月12日:東京墨田(すみだ平和
記念音楽祭)です。 もちろん各会場ともベートーヴェンが演奏されます。                      ・

特に8月17日と3月12日には『広島交響楽団平和音楽大使』のマルタ・アルゲリッチさんがソリストとして演奏されます。
彼女のショパン:ピアノコンチェルト2番は聴きたいと思いますが、なにしろ会場がワルシャワです。 とても無理ですね。・
さて今回のコンサートですが、演目はグラウブナー:シンフォニアへ長調、ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲1番ハ短調、ベ
ートーヴェン:交響曲7番イ長調でした。 久しぶりにいい音楽を堪能したという感じでした。             ・

グラウヴナーは馴染みのない作曲家ですが、バロック音楽の時代バッハを凌駕する作曲家だったと言われています。 ただ夥し
い楽譜をパトロンが門外不出にしていたそうで、長い間日の目を見ることがありませんでした。 最近になって研究が進み、演
奏される機会も増えて、50年後には恐らく彼の時代が来るのではないかとも言われています。 今回演奏された『シンフォニ
ア』はいってみればティンパニーコンチェルトでした。 小気味のいい演奏で、曲目、演奏ともなるほどと唸るものがありまし
た。 ティンパニーの小気味の良さは出色でした。                                 ・

小曽根真さんは皆さんご存知の通りジャズピアニストとして世界屈指の演奏家です。 ショスタコーヴィチはソ連出身でありな
がら、青年時代にアメリカから招来されたジャズの虜になったそうで、このピアノコンチェルト1番はジャズ的な要素を多分に
含んでいます。 そしてそれ故にトランペットとの掛け合いの形で演奏されます。 小気味のいい小曽根さんのピアノ、そして
若手で活きのいい広響の金井さんのトランペットでおおいに盛り上がり、演奏後暫くは拍手が途絶えませんでした。    ・

ベートーヴェンの交響曲7番はかつて何度もスコアを読み返した大好きな曲の1つです。 私の中では6番に続き5番、9番よ
り上位にある曲です。 アイルランド民謡の素材を取り入れているとも言われ、リズミカルで親しみやすい旋律に溢れていると
思います。 こんな話をしながら広響ヴィオラ奏者と帰路を共にしました。 何というか、このところ消化不良のコンサートが
続いていましたが、何だか浮き浮きした気分で帰路についたことでした。                       ・

















































2月19日



『黄昏亭』を開店しました

約束通り、『39堂主人』をお招きし『黄昏亭』を開店しました。 今夜の料理は至ってシンプル、『もやし豚』と『鰆の味
噌漬けの焼き物』にしました。 『もやし豚』はこれまでの『黄昏亭』でも何度かご紹介しましたのでご記憶頂いていること
と思います。 もやしと豚の3枚肉を積み上げて平鍋で蒸す簡単料理です。 アッという間に蒸し上がります。 焦がさない
ように注意! 蒸し上がったら火を止めて『貝割れ』をトッピングし余熱で短時間蒸します。 後は三杯酢と和辛子でいただ
きます。『39堂主人』からは特別なコメントはありませんでしたが、結構箸も進んでいましたので満更ではなかったのでし
ょう。                                                    ・

 

『鰆の味噌漬け』は岡山県の玉島の特産品です。 ここに叔母が住んでいて、正月前になると毎年送ってくれていました。・
鰆はその時期がシーズンです。 数年前にその叔母が逝った後は従妹が「お兄ちゃんにはこれを食べさせないと・・・」と後
を継いで送ってくれています。 有難いことです。 味噌漬けというと相当に塩辛い感じですがそんなことはありません。・
マイルドでしかも味に深みがあります。 こんな味を『まったり』と表現するのでしょう。 この味を私の故郷自慢として是
非『39堂主人』に味わって頂きたいという思いから今回ご招待した訳です。 「これは旨いよ。」とストレートな感想が戻
ってきました。                                                ・


こんなお土産をいただきました

「智謀湧くが如し。」と褒めそやされた秋山真之(参謀として日本海海戦を勝利に導いた)、その某上司が彼を評して、「扇
風機のごとく彼の頭は回り続けている。」と休む間もない彼の思考を評していました。 当時は『扇風機』の連続回転は譬え
になるほど脅威だったのでしょう。 『39堂主人』の頭脳も負けず劣らず回転し続けています。 『シシリアン・ルージュ
』に凝っているとか思えば『焼き芋』の研究をしている。 彼の思考は次々と移っていきます。 『薩摩芋の栽培』『スパゲ
ッティ―』『カレー』『芋けんぴ』そしていま『ベジタブル・アンマン』に至りました。 今日のお土産はその『ベジタブル
・アンマン』でした。 現代流に言えば、彼の頭はさながら『永久機関』のごとく回り続けているようです。      ・

「もう興味は次に移ったのか?」と詰問すると、どうやら『芋けんぴ』は彼の中ではほゞ完成の域に達したようでした。 「
娘に送ってやるとな、これが美味しいと言って、涙を流して喜んでくれるのよ。」といいます。 親父に娘が感謝の気持ちを
述べるとなると、これは相当に美味しいに違いありません。 「今日はその『芋けんぴ』を期待していたのですが、思いもよ
らない展開になりました。                                           ・

   

その『アンマン』、実は並みの『アンマン』ではありません。 地御前の牡蛎を使った『牡蛎・ベジタブルアンマン』という
摩訶不思議な、聞いたことも見たこともない『アンマン』でした。 ちょっと荒い感じもしましたが、外観は形も色もかなり
整っています。 「ワシも味を確かめてみたい。 じゃが今はとても1つは入らん。 半分でええ。」というので早速2つを
温めてみました。 三杯酢と和辛子で食べると、これが言いようもなく美味しい。 「塩分は控えめに作ってある。」と彼の
気遣いを感じます。 私は1つでは物足りず、彼が食べ残した半分もいただきました。 それほど美味しかったということで
す。 もっとも彼は私の『喰い意地』の悪さに驚いていましたけれども。                      ・

それから蘊蓄の披露が始まりました。 イースト菌とベーキング・パウダーの違いについて述べます。 「ベーキング・パウ
ダーは重曹で酵素ではないので熟成はしない。 ただ膨らまって生地の中に空間を作る。 それで見た目には発酵と同じよう
に膨らまってみえるのだ。」(この辺りは私の記憶があやふや) パンを使って生地を作ることもできるそうで、それはおそ
らくイースト菌の作用によるものなのでしょう。                                 ・

話しはどんどん移り変わっていきます。 「ワシは頼山陽に凝ったことがあってな、彼の著作を読み返したことがある。」と
いいます。 この話は今夜の灘の冷酒『剣菱』から始まりました。 「頼山陽は魯山人同様に食通でな、灘でもうまい酒を嗜
んだらしい。 その時、『書』を残したりしたのだが、その代償として『剣菱の樽酒』を送らしたこともあったらしい。」・
そう話しながら『剣菱』をうまそうに飲み干していました。                            ・

「先日私がメールに添付した先代永平寺貫主、宮崎奕保禅師と立松和平氏の対談のビデオは見たか?」と聞くと、「気が付か
なかった。 ワシなな、禅宗に凝ったこともあってな、先日は久しぶりに永平寺に詣でた。 次回は禅と永平寺について話そ
うではないか。」と提案し、帰っていきました。
                                、・





























2月10日



宮島行・牡蛎祭り

このところ頑張り過ぎて少々疲れ気味でしたので、今朝はゆっくり眠りました。 朝までに2〜3回急な尿意でトイレに起こ
される夜が続いていますので睡眠不足も手伝っています。 再び布団に潜り込んだあとすぐに眠りにつけるようだといいので
すが、何だか目が冴えて暫く眠れないのも困ったものです。 おそらく暫くこんな状態が続くのでしょう。       ・

さて今朝、遅い遅い朝食を済ませて、宮島に出掛けてきました。 滋賀医科大学に『前立腺癌高度医療』『岡本メソッド』を
残すよう請願するための署名集めでした。 患者会こぞって文部科学省、厚生労働省、滋賀県及び滋賀医科大学に請願するた
めの準備を進めているところです。 天気予報では寒いといっていましたが、さほどではなかったし、他に空いた日がありま
せんでしたので急遽ですが宮島に出掛けたのでした。                               ・

鈍感というか、今日宮島で『牡蛎祭り』があるとは知らずに、「何でこんな時間に電車が混んでいるんだろう?」なんて訝り
ながらフェリー乗り場に至ってやっと気が付きました。 『牡蛎祭り』だぁ。 私にとって余り興味のあるイベントではあり
ませんから、フェリーを待つ長い行列を見てそれと気付く迂闊さでした。 それと知ってポスターに目をやると、昨日9日と
今日10日の2日にわたってイベントが開催されていたようです。                         ・

宮島桟橋前の広場には所狭しと仮店舗が出ていて、発送用の『生ガキ』を売る店、『焼き牡蠣』や『蒸し牡蠣』、『牡蛎味噌
煮込み』さらには『うどん』『地場のみかん』なども売られていて、どのブースも人の山でごったがえしていました。 どこ
が何の先頭なのか、目印は「ここが最後」というプラカードだけで、それもあちこちに林立していました。 曰く「味噌煮込
み1杯200円。」 どうかなぁ、見る限りは少し商売気が強かったかも。                     ・

皆さん楽しんでおいででしたね。 小さなプラスチックのカップを抱えてベンチや防波堤に座り、ビール片手に美味しそうに
召し上がっておられました。 ただ私は頂こうという気は全くありませんでした。 何しろ牡蠣には1個当たり0.4g程度
の塩分が含まれていて、例えば1カップに4粒も牡蠣が入っていたら、またそれが味噌煮込みだったらトータルで1日の限界
摂取量を大幅に超える恐れがあります。                                     ・

それに今夕フィリピンのインストラクターにも話したのですが、私が多分小学校の1、2年生だったころ、学校帰りに近所の
おばさんに『酢牡蛎』を食べさせていただいたことがあります。 この味が何ともストレンジで、すぐに吐き出してしまった
のですが、その時の味がずっと口に残り、1種のトラウマで牡蠣が苦手になってしまいました。 最近では、料理に出ている
と食べることは食べるのですが、敢えて好んで食べるということはありません。 食べることが大好きな私としては何とも不
思議な現象です。                                               ・

それで私は専らこういう人達を巡って署名集めに専念しました。 平素行き来する人を捕まえるのはなかなか難しいですが、
こうしてのんびりと時を過ごしている人からは結構賛同が頂きやすいです。 まぁ、思いもしなかった『牡蛎祭り』のおかげ
で署名集めの方は捗りました。                                         ・

さて、先日の大津地裁への『滋賀医科大学付属病院に前立腺癌待機患者の治療を求める仮処分の申し立て』の様子がマスコミ
にかなり大きく取り上げられています。 これを通じて多くの方に関心を持っていただけると大変に嬉しいです。 先日の抗
議行動の様子がyoutubeに掲載されました。 また、その具体的な内容が『鹿砦社通信』に掲載されています。 これ
らは一部に過ぎませんが、是非ご覧になって、この問題への理解を深めてくださるようよろしくお願いします。     ・

中日新聞

http://www.chunichi.co.jp/article/shiga/20190208/CK2019020802000008.html

『鹿砦社』掲載内容
http://www.rokusaisha.com/wp/?p=29227

岡本医師の記者会見模様
https://www.youtube.com/watch?v=uBFkAJ4VsI4&feature=youtu.be&fbclid=IwAR0wstPKIOWZTWi0mLKAPhZo3CyNHqQmV9CVo6L9wCn0sGZqwxBpC6qwzO0

























2月 7日



滋賀行

滋賀県の大津市(県庁所在地)に日帰りをしました。 ちよっと長たらしいですが、『滋賀医科大学付属病院に前立腺癌待機
患者の治療を求める仮処分申し立て』の支援活動でした。 患者会が大津駅前、大津地裁前で計画した抗議行動(デモ行進)
及び原告、弁護団による記者会見、その後の患者会のミーティングに参加してきました。 こういう行動は数こそが大事です
からね。 (報道写真より)                                          ・

 

それって何のこと?と訝る人も多いかと思います。 簡単にお話しします。 私は滋賀医科大学附属病院で前立腺癌の治療を
受けました。 滋賀医科大学付属病院には岡本医師が独自に開発した『岡本メソッド』と呼ばれる優れた治療があります。・
前立腺内に放射性物質を留置し、これにより癌細胞を死滅させるものですが、『岡本メソッド』ではリアルタイム・インプラ
ントという手法で放射線の広がりを最適にコントロールする(ここに高度な手技があります)ため、より高いレベルの放射性
物質を前立腺内に留置でき、それによりより高い治癒率を達成しています。                     ・

一般的な治療(摘出手術、放射線外照射、初期的な内照射)では、5年後の前立腺癌非再発率は50%前後と言われています
が、岡本メソッドでは97%の非再発率を達成しています。 因みに私の前立腺内には122本のシード(直径0.4mm、
長さ0.8mmのチタンで保護されたヨウ素125)が留置されています。 これは永久留置になりますが、1年後には放射
線は完全に0になり無害化されます。                                      ・

さて、そうした優れた医療の継続がいま危機にあります。 滋賀医科大学附属病院が一方的に今年の6月までで『岡本メソッ
ド』による手術中止、12月までの経過観察期間をもって治療の廃止を決定し通知しました。 そして既に昨年12月をもっ
て『岡本メソッド』による治療の受け付けは停止されています。                          ・

昨年12月末までに受付を済ませた患者の内、6月までに手術が予定できない(順番待ちの)高リスクの待機患者が約40名
おられます。 今回の仮処分申し立ては既に医療契約を結んでいるこの約40名の患者の救済を求めるものでした。 原告と
なられた7名の患者はいずれも高リスクで、『岡本メソッド』による治療が受けられなければ命の保証ができない深刻な患者
さんです。                                                  ・

記者会見、患者会で発言したこの7名の方の訴えは悲痛でした。 「やっと掴んだ生きる希望の光がいま消えようとしていま
す。 助けて下さい。」と訴えるこの人達の叫びを滋賀医科大学附属病院に届けたい。 そういう思いが今回の集会に参加し
た動機です。 これは既に治療を終え、命の安心を頂いた私達の使命だと思っています。 抗議活動、および記者会見の模様
がアップされています。 以下をご参照ください。                                ・

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190207-00026482-mbsnewsv-l25 へのリンク

更にもう一つの問題は永続的な『岡本メソッド』の継続です。 この治療は日を追うごとに世間に知られるようになり、今や
紹介状を携えて沢山の前立腺癌患者が全国から『岡本医師』の治療を求めて滋賀医科大学付属病院を訪れています。 しかし
この人達は全て門前払いをされています。 命を救うべき病院が治療を拒否するという異常を何としても打破しなくてはいけ
ません。 それがまた医科大学内部の『妬み』『焦り』に端を発した深刻な『医療事故』の隠ぺい工作に関わっているとなれ
ば尚のこと許すことはできません。                                       ・

患者会の戦いはまだまだ続きます。 皆様にご協力を頂いた署名活動は今月末をもって終了となります。 これ以降は新たな
戦術にトライすることになりますが、何といっても『世論』が最も大きな力になります。 皆様方の力強いご支援をよろしく
お願いします。                                                ・










































2月 5日



嬉しい頂きもの

先日『39堂主人』に『白菜』を無心していたところ、今日『39堂農園』で彼が手ずから育てた立派な『白菜』を収穫して
頂きました。 いえね、野菜庫の中を覗きながら週に2回程度は『産直市』に通うのですが、一時盛況だったいい『白菜』は
このところ影を潜めていましてね、小振りだし、鮮度も今一のような気がして手が伸びないでいました。 そこで、『39堂
主人』に無心の電話をしたという訳です。                                    ・

今朝になってその彼から「11時にマンションの下で待つ。」と連絡が入りました。 「いやいや、それでは申し訳ない。・
私の方から頂きに上がります。」と言ったのですが、「いま『芋けんぴ』を作っているところだ。 かなり完成度が上がった
ので食って貰いたい。 従ってこちらから持参する。 それから畑に行って収穫しよう。」ということになりました。  ・

持参いただいたのは2種類の『芋けんぴ』、一方はマーケットなどでいわゆるポピュラーなもの、かたやシットリ・デップリ
の彼特製のものでした。 ご存知のように『芋けんぴ』は『炒り豆』と一緒で、いったん口にすると際限がなくなります。・
それを承知で早速頂いてみましたが、これはなかなかの出来栄えでした。 かなりなものになってきたなぁ。      ・

 

白ごまが振ってあるところなんぞ、なかなか憎いじゃありませんか。 しかしてコーヒーを飲みながら次から次へと。 思わ
ず明朝の体重計が目に浮かぶ。 芋は朝食の常食にしているのでいいんだけれど、『芋けんぴ』になると糖分と脂質がたっぷ
りなんですね。 芋は喰いたし、肥満は怖し。                                  ・

それで、夕刻に『芋けんぴ』を頂いたことをフィリピンの若い女性インストラクターに話したサ。 どうやら『芋』は国境を
越えて女性に人気が高いらしく嬌声を上げて、「SKYPEでその『芋けんぴ』を今すぐ送って食べさせてくれ。」と大騒ぎ
をしていたなぁ。                                               ・

それから『39堂農園』に赴きました。 さしもの長い畝にも余すところ、あと数株、「順番からいくとこれになるなぁ。」
とニヤリと振り返り大きな奴を収穫してくれました。 どれくらい大きいかというと、とんでもなく大きい。 大きなナイロ
ン袋に入れてくれたんだけど、提げた途端に持ち手が切れてしまいました。 それで結局抱えて帰ることになったのですが、
これが腰に堪えるくらいずっしりと重い。                                    ・

早速体重計に乗っけてみました。 ところが・・・何と何と6.7kg、並みの重さではありません。 前回いただいた物が
4.7kg、これで驚くほどの大きさではありません。 10号鉢も太刀打ちできないほど大きなものでした。 これは暫く
楽しめるぞ。 そんなことを考えながら新聞紙で包み、ナイロン袋で覆ってベランダで過ごして頂くことにしました。  ・

「でも、これだけうまく育てられれば農園主冥利に尽きるでしょう。」と水を向けると、「まぁ、それなりに。」と気のない
返事が返ってきました。 酵素を効かせた堆肥と納豆から自製した防虫剤、これらの成果としての収穫物であるにも関わらず
実に気のない返事でした。                                           ・


 

彼の頭の中には『ミニトマト』が巣食っているらしく、隣の数畝にたわわに実った『ミニトマト』を今から夢想しているよう
でした。 ここの土地は実によく肥えています。 酵素堆肥の効果でしょう。 他にレタスやキャベツも大きく育っているの
に、これにもほゞ目が向いていないというか、「友達がくれた苗を植えておいたんだけど、これはなんじゃろうか?」といい
ます。 一見して『キャベツ』と分かります。 「『キャベツ』じゃない! 大きく育って結球を始めているではないか。」
なんてトンチンカンな会話を交わしたものです。                                 ・

さて今夜はもちろん恒例の『白菜』料理です。 シンプル、シンプル。 中華鍋にざく切りにした『白菜』を放り込み、ニン
ジン、シメジ、豆腐を加えて、唐辛子をばらまき、酒、ミリン、出汁、鶏ガラ顆粒出汁で味付けをします。 これで蓋をして
数分、最後に溶き卵を回しかけてほんの短い間に出来上がりました。 もちろん今夜も一杯頂いたさ。         ・

 

最後に一言。 『39堂主人』誠に持って、いつもいつも有難うございます。 感謝にたえません。          ・




























































1月31日


1月29日・・・『ボランティア・ガイド』事情

頻尿、排尿痛、切迫尿・・・こんな諸々の事情から昨年末から『ボランティア・ガイド』を控えてきました。 排尿痛は和ら
いできたものの、頻尿の上に切迫尿ですから広範囲に動き回るガイドは現今極めて厳しい状況にあります。 しかも行動中は
新陳代謝がより活発になるらしく、頻尿のリスクは更にあがります。 その上切迫尿は待ったなし、タイミングが遅れると失
禁に至る恐れがあります。 従って日常でも少し遠歩きをするときには、前もってルート上にある利用可能なトイレを頭に入
れながら行動しています。 まだ大丈夫と思っていても早め早めにトイレを済ませるようにしています。        ・

そういう事情からSGG(Systematized Goodwill Guide=ボランティア・ガイドのグループ)
の責任者にも「暖かくなるのを待って再開したい。」旨お伝えしておりました。 もっともこの時期はまだ依頼そのものがそ
れほど多くはありません。 そうですね、「桜の咲く頃からかなぁ。」などと考えていた矢先、直接の依頼(SGGを経由し
ない)が飛び込みました。 こういう依頼は以前案内した方達からの口コミ・推薦ですから、なかなか断りにくい事情にあり
ます。                                                    ・

昨年秋にイスラエルからお見えになった父・母・子供2人のご家族をご案内しました。 この人達は広島市内に宿を取ってい
たのですが、翌朝早くに次の目的地に出発するので「1日で広島と宮島を案内して欲しい。」という依頼でした。 かなりタ
イトなスケジュールになりますが、この人達にとっては恐らく一生に一度の旅でしょうから、出来るだけのことをして差し上
げたいと思うだけにこうした依頼にはスケジューリングにも苦労があります。 一方で遣り甲斐も。          ・

今回はその人達の従妹に当たる人からの依頼で、「広島に行くんだったら、あの人にお願いしたら?」と紹介されたのだそう
です。 豪華客船『アザマラ・クエスト』のクルージングでやはりイスラエルからお出での2組のカップルのご案内になりま
す。 4月22日8時入港、18時出航というスケジュールですが、出入国の手続きがあるので実質5時間くらい(以前の経
験から)のご案内ではないかと思います。                                    ・

これではどんなに頑張っても宮島は無理ですね。 それに、縮景園を強く勧められたそうです。 ご存知のようにイスラエル
は砂漠地帯ですから、この人達にとっては緑深い景色がとても印象的なのでしょう。 それで希望に沿って簡単にスケジュー
リングをして提案しておきました。 広島港→縮景園→お好み村→平和公園・資料館→広島港、移動は全てタクシーを利用し
ます。                                                    ・

暫くガイドを離れると説明の手順や言葉を忘れます。 それで説明が浮ついてしまうこともありますから、このお休みの間に
もう一度整理し直しておく必要がありそうです。 それに展示内容が変わっていたり、入場料が高くなっていたりすることも
ありますからその辺りのレヴューも手が抜けないところです。 体調の方も様子を見ながら、場合によっては『失禁パンツ』
の準備が必要かも知れません。                                         ・


1月30日・・・『土作り』完了

『EM菌希釈液』を与えて念願だったベランダの『土作り』を終えました。 EM菌の効用については諸説あるようですが、
少なくとも廿日市市が推奨し家庭ごみの堆肥化に使われていますから、やはり酵素の力は信じてよいのではないかと思われま
す。 『EM菌』のエビデンスは科学的根拠の対極にあるそうですが、効用を信じて活用している行政や企業も多数あるよう
ですから、一応信じてみて結果を評価するのが正しい態度ではないでしょうか。                   ・

本格的な『土作り』の初年度ですから、まぁ手探り状態です。 古い培養土と新しい培養土を半々、『牡蠣殻石灰』を混ぜ、
更に『土壌改良剤』『油粕』『腐葉土』『ぼかし鶏糞』を混ぜ合わせてみました。 チッソ成分を含む物はまだ余り使ってい
ません。 『39堂主人』お手製の『ボカシ』も頂いたのですが、チッソ成分を多く含むので「今の段階で加えるべきでない
。」という彼の忠告に従っています。                                      ・

後は日をおいて『EM菌希釈液』を散布し、混ぜ合わせながら酵素の働きを促し、4月上旬の植え付け(ミニトマトの)に備
えようと思っているところです。 後は品種の選択です。 『39堂主人』のアドバイスを踏まえ、3品種に絞ってみたいと
思います。 『シシリアン・ルージュ』は『39堂農園』に委ね、『ピッコラ・カナリア』ほかを考えています。 まだまだ
時間がありますからあれこれと情報を漁ってみましょう。                             ・

























1月24日



今まで比較的順調であった私のretirement life(『菩薩様』が逝った後のことだとしておきましょう)もこ
のところ少しずつ陰りがきているのではないかと不安になったりしています。 罹患して誰しもが思うことでしょうが「何で
私が癌に・・・」 ただ、これはいい医師を探り当てて一応治療を終えたけれども、今度は家族にとんでもないことが(今は
言えません)起こってしまいました。 本当に一寸先は闇、全く分からない。                    ・



1月18日・・・1か月点検(診察)

放射線医師による術後初めての診察がありました。 MRI、CT、レントゲンで患部の写真を撮り、今回は主に画像診断と
問診でした。 ディスプレーに映し出された私の前立腺内には綺麗にシード(微細放射性物質)が配置されていて、「プレプ
ラン通りにうまく配置できている。 問題ないよ。」ということでした。 縦に2筋シードが全く置かれていない通り道のよ
うなものが見えます。 おそらく尿道と性機能を司る神経の経路ではないかと思います。               ・

「体調に変化はないか?」と聞かれました。 「体調は万全ですが、頻尿と排尿痛に悩まされています。」と答えると、全く
想定の範囲内だと戻ってきました。 「放射線の半減期が3カ月なので、それが目安かなぁと思っているんですが。」と聞く
と「そうもいかぬ。」と言います。 「まぁ元の状態に戻るには1年はかかるだろう。 でも少しづつ楽になっていく。 余
り短期で深刻に考えないで長い目で、シーズンごとぐらいで考えれば回復の過程が実感できるだろう。」といいます。 まぁ
それくらいに考えてのんびりいきましょう。                                   ・

次回は3月ですね。 まだ桜が咲かぬ頃に泌尿器科医師と放射線医師の診察が予定されています。 MRIの詳細なデータが
揃うようですから、更に詳しい治療の結果が聞けるでしょう。 有難いことに当日は11時からの診察なので前泊をしなくて
も何とか間に合いそうです。 でも行きに『ジパング』が使えそうもありませんから少し高くはなりますが、前泊に比べれば
随分安上がりです。                                              ・

1月19日・・・広響定期

第386回定期演奏会は『ウイーン・フィル』コンサートマスター『フォルクハント・シュトイデ』さんの弾き振り(sol
o&concertmaster)でヨハン・シュトラウスU世のワルツ『愛の歌』、モーツァルト『ヴィオリン協奏曲第4
番二長調』、それにメンデルスゾーンの『交響曲第4番イ長調「イタリア」』が演奏されました。           ・

『シュトイデ』さんが作る曲はいつ聴いてもとても柔らかく美しいですね。 それに楽団のパフォーマンスを引き出すのがと
ても上手いと思います。 楽団員の顔も心なしかほころんでいるように見えました。 まぁそれはそうでしょう、某音楽監督
が好んで演奏するのはメジャーな作曲家のマイナーな楽曲や現代音楽が多いですから、楽団員だって心から楽しめないんじゃ
ぁないかなぁと思うんです。 あくまで私の個人的な感想ですが・・・                       ・

1月21日・・・チケット購入

広響ディスカバリーシリーズの年間チケットを購入しました。 11,700円(広響定期会員には2割のディスカウントが
あります)。 ディスカバリーシリーズは年4回シリーズで開催されます。 来年度は今年度の『黄昏のウイーン』シリーズ
に引き続き、『ベートーヴェン生誕150周年交響曲シリーズ』で交響曲第1番から第4番が演奏されます。      ・

再来年度も引き続きヴェートーヴェンのシリーズですが、ご存知のようにベートーヴェンの交響曲は9番までありますので、
どれか1曲が外れることになります。 すでに演奏曲目は決まっているようですが、まだ公表されていません。 これは私の
推測ですが、来年度に9番が4回演奏されます。 『すみだトリフォニーホール=東京』と『平和の夕べコンサート=広島2
回』それに『ワルシャワフィルハーモニー合唱団とのセッション=広島』と4回演奏されますので、あるいは9番が外れるか
も。 そんなことを考えています。                                       ・

ディスカバリーシリーズではこのところマイナーな曲が演奏されることが多かったので、「もうそろそろ引き時かなぁ。」と
思い始めていました。 でもベートーヴェンシリーズと聞いては行かずばなりますまい。 そう考えて21日に振り込みを終
えました。                                                  ・





















1月10日



『白菜』を頂きました。

『39堂主人』からお誘いがあり、お宅にお邪魔しました。 今日はアルコール抜きの会話で、自作の『芋けんぴ』を頂きな
がら『あれやら、これやら』。 カレーライスの話も出ましたね。 そのことに話しが及ぶと彼の目は急に光彩をおびて書き
溜めたノートを引っ張り出しました。 10種類のスパイスのベストな割合を書き止めたもので、彼が研究し尽した長い間の
成果なのだそうです。 ちょっと唸りました。                                  ・

だが、しかし・・・ご家族にはとても評判が悪いのだそうで、奥様からは『ハウスカレー』のルーだけを使って作って欲しい
とオーダーされるのだそうです。 それで、止むなくご家族分を準備した後で秘伝のスパイスを調合してご自分の味を楽しむ
のだと笑っていました。 カレーには私も一家言あるわけでして、でも減塩生活に入ってからはイージーな電子レンジ調理で
満足しているような訳ですが、何れ私のこの簡単カレーも評価して頂くことになるでしょう。             ・

おいとまに当たって『39堂農園』に赴き、ご自慢の『白菜』を頂きました。 酵素で発酵させたミネラルたっぷりの有機肥
料と、これも自作の納豆菌を使った防虫剤でとても大きくつややかな『白菜』が育っていました。 ずっしり重く、我が家に
帰って計ってみると何と4.5kgもあり、産直市に持って行ってもこれはおそらくトップクラスの大きさでしょう。  ・

ところで、日本人の特に男性の野菜の摂取量は悲惨なほど少ないってご存知でしょうか。 その筋の専門家が一般的に勧める
摂取量は1日300g、両手で器を作ってこれに1杯の野菜が必要量の目安なのだそうですが、如何でしょうか? 私はおそ
らく大丈夫。 基本的にその時期に1番豊富に収穫できるもの、言い換えれば産直市に1番多く並び、しかも1番安いものが
1番栄養豊富だと考えており、こうした野菜をたっぷり食べています。                       ・

 

そうした意味で、この時期は何といっても『白菜』が1番だと思います。 今夜はこの『白菜』を使って最もシンプルでイー
ジーでポピュラーな『煮込み』を作りました。 『白菜』はざく切り、豚肉、シメジと一緒に『顆粒鶏ガラスープ』で浅く煮
ます。 風味づけには唐辛子と胡椒を使いました。 こうしてみるとちょっとしたフレンチに見えませんか。 実のところ『
白菜』からもいい味が浸みだして、芳醇なスープになっているのに驚かされながら頂きました。            ・
















































1月 6日



『ミニトマト』を収穫しました。

『ミニトマト』を収穫しました。 これで『シシリアン・ルージュ』は全て、『ピッコラ・カナリヤ』は熟れ残った小さなも
のが少し残っていますが、まぁ収穫は終わったと言っていいでしょう。 最後の最後まで収穫できたこと、それに来年に向か
って様々なノウハウを蓄積できたことは大きな収穫でした。                            ・

 


早々と来年の収穫をイメージしています。 『シシリアン・ルージュ』は『39堂農園』から頂けるものとして、来年は実成
りのよい品種を育てようと画策しています。 今からたわわに実ったミニトマトを想像しながら土作りの手順などに思いを馳
せているところです。 『ミネラル・ファースト、チッソ、セカンド』か〜。                    ・







































1月 4日


『認知機能検査』を受けました。

まだ縁のない方が多いかと思いますが、75歳以上の運転免許証更新希望者は更新の前に『高齢者講習』に先立って『認知機
能検査』を受けることが義務付けられています。 多分2年前の法改正から。 理由は後期高齢者による交通事故の増加でし
ょう。 人身事故、逆走、歩道を疾走する、コンビニに突っ込む、などなど世情を騒がす高齢者の事故が多すぎます。 しか
も『認知症』の治療を受けながら車を運転し事故を起こすという実態も見られますので、これは止むをえないことでしょう。

私は今年免許の更新をしなければなりません。 しかもその時には既に後期高齢者になっています。 こういう人には公安委
員会から『認知機能検査連絡書』が届きます。 しかして自動車学校・教習所に申し込んで講習を受けることになります。・
受講料750円。                                               ・

記憶力を中心にした簡単なペーパーテストで、大体1時間程度で終わります。 この結果によって次の『高齢者講習』(70
歳以上の人は全員受講する=義務)の受講時間が振り分けられます。 100点満点の76点以上の人は2時間の講習(51
00円)、未満の人は3時間の講習(7950円)。 さらにこの検査で『記憶力・判断力が低くなっています。』と判断さ
れた場合は医師の診断やその結果の診断書の提示が求められます。 その結果『認知症』と判断されれば運転免許の停止や取
り消しもあります。 でも、受講料5100円というお値段は如何なものか。                    ・

選択肢はありません。 受講しなければ免許の更新はできません。 様々不満はあっても、これからも免許が必要なら黙って
受講しましょう。 私は後期高齢者になるのを機に車を手放そうと考えています。 まだ決めた訳ではなく引き続き検討中で
す。 そうではあっても免許の返納までは考えていません。 必ず必要な時があるでしょうから、認知機能が落ちるまでは、
取り敢えず持ち続ける積りです。                                        ・

この半年間、「もし車がなかりせば。」という観点で生活をしてみました。 今の体力ならば大丈夫です。 マーケットは遠
い(往復5Kmくらい)ですが、ちょうどいい運動の範疇です。 ちょっと困ると思うのは灯油ですかね。 でもコロコロで
1缶ずつ運べば距離的(1km以内)には不可能ではない。 まぁママチャリはいるかなぁとは思っています。 ちょっと脇
道にそれましたが、「そういう検査が遠からずやって来ますので覚悟をしておいてください。」というお話しでした。  ・































1月 3日/12月30日


『黄昏亭』を開店しました。

『39堂主人』をお迎えし『黄昏亭』を開店しました。 といっても今回は場所を提供しただけで、料理は『39堂主人』自
慢の手料理でした。 「退院したら連絡してくれ。」と言っていましたので、これは彼の心遣い、私の快気祝いということだ
ったのでしょう。 有難いことです。                                      ・

「ワシはハンバーグもよく作る。」といいます。 保存容器の中には『ハンバーグ』と茹でたニンジン、サツマイモが入って
いました。 「ジャガイモがなくてな、代わりにサツマイモにしたよ。」といいます。 それにこれもどうやら自作らしい『
ソース』です。 「適当な皿を出せ。」といって早速盛り付けました。                       ・



いやぁ! これは『玄人はだし』と言っていいのではないかなぁ。 柔らかさ、ジューシーさ、まったり感、とても美味しく
頂きました。 私は平素こういう料理を作ることがないので、「こんなものも出来るのか!」という一種のカルチャーショッ
クを感じました。 もちろんビールも進みました。                                ・

それに『ミカン』と『焼き芋』をいただきました。 彼の故郷は周防大島で、田舎にミカン畑をお持ちです。 「今年は甘い
ミカンがよくできた。」と沢山お持ち下さいました。 『焼き芋』は意外に小さいものでした。 そのサイズにも驚きました
が、その『甘さ』と『ねっとり感』には、「これは何だ?」という驚きがありました。                ・


『焼き芋』と言えば私の概念では「皮は少し焦げたパリパリ、2つに割ると『ホックリ』した中身が現れる。」というような
ものですが、皮からして油を塗ったようにヌルリとした感じでした。 きっと甘み成分が浸みだしているのでしょう。 包丁
を使ってスライスしてみると、刃に『焼き芋』がネットリとまつわりつきます。 舌触りは、何と表現したらよいのか、適当
な比喩を思いつきませんが、少なくとも羊羹より柔らかくしかも甘い。                       ・


 

「『焼き芋』のおいしさの秘訣は澱粉を糖化するアミラーゼの働きだ。」といいます。 このアミラーゼの働きを促進するキ
ーワードは温度と時間なのだそうです。 まぁ凝りに凝っているという感じでした。 何しろ『焼き芋窯』を自作し、これで
栽培した数種類の芋を焼き、マーケットで販売するというくらいですから。 まぁ私は難しいことは分かりませんから、こう
して美味しく頂くだけに止めましょう。                                     ・

それからミニトマトの土作りの話に移りました。 かれの持論は『ミネラル・ファースト、チッソ・セカンド』です。 先ず
『苦土石灰』『牡蠣殻パウダー』と酵素で発酵させた『ボカシ』(腐葉土、鶏糞など。 多分二価鉄が多く含まれる)でベー
スとなる土を作る。 その上で作物に適した配合肥料を与える。 地力を戻してやれば『連作障害』は余り気にすることはな
い。 どうしても心配なら今までの土半分に新しい土を加えればいいだろう。                    ・

彼の話はかなり専門的ですから、的外れがあるかも知れませんが、大要こんな話だったように思います。 あぁそれに『EM
菌』がいい働きをするようで、早速市民センターで手に入れてこようと思っています。 こんなところで今日の『黄昏亭』は
閉店の運びとなりました。                                           ・
































1月 2日/12月18日


『前立腺癌』の手術をしました。

『言わずもがな』の事柄ではありますが、以下に私の『前立腺癌』治療についてお話しします。 その理由です。 『前立腺
癌』は2020年には男性の癌のトップに躍り出ると言われています。 そしてもはや2人に1人がかかる病気になっている
ともいわれています。 これから多くのご同輩が図らずも罹患することが予測されます。 その時に私の話を参考に最善の治
療を選び完治させて欲しいという思いから、あえてページに掲載するものです。 私が選んだ治療を押し付ける意図は全くあ
りませんが、これが後悔のない治療選択の一助になればと願います。                        ・



【経緯】
毎年誕生月に受けている『人間ドック』で昨年(2017)6月に『前立腺癌』が見つかりました。 総合診断でD
r.がいいます。 「PSAが4を超えています。 『前立腺癌』か『前立腺肥大』が疑われますので精密検査を受けてくだ
さい。」 すぐに泌尿器科で精密検査を受けました。 CT、MRIの画像診断で『前立腺癌』を宣告されました。 「念の
ために生検をやりましょう。 それに『骨シンチ』も。」 1日入院して生検を受けた結果、グリソンスコア7で中リスクの
前立腺癌と診断を受けました。 なお『骨シンチ』の結果、骨への転移は見られないということでした。        ・

【治療方法の選択】主治医から精密検査の結果と治療方法の説明がありました。 「治療方法には大きく分けて@前立腺の摘
出手術、A放射線療法、Bホルモン療法の3つがあります。 摘出手術には腹腔鏡手術と最新のロボット(ダビンチ)手術が
あります。 この病院にはロボットはありませんので希望されれば大学病院に紹介します。 放射線療法には放射線外照射と
内照射があります。 外照射
は約7週間体外から毎日前立腺に放射線を当てます。  内照射は前立腺内に放射性物質を埋め
込みますが、あなたの場合中リスクですから内照射の対象外です。 ホルモン療法では効果が長続きしないため根治は難しい
です。」 大要こんな説明でした。 なのに「ホルモンを飲んでみますか?」と聞かれたのは一体何を意味するのか?  ・

「それでリスクはどうなんでしょう?」 「摘出手術の場合は尿漏れがあります。 3カ月くらいでかなり軽減され1年もた
つとほぼ元に戻ります。 それと性機能は神経を残せば回復する可能性はありますが、お歳でもあるし癌細胞の取り残しを避
けるためにも完全に切除した方がよいでしょう。」 外照射のリスクの説明はなく、「人生100年の時代です。 あなたの
場合は早く見つかったんだから早く切り取ってスッキリしなさい。」と後はこの一点張りでした。 他に治療方法がないなら
いざ知らず、本来備わってる機能を安易に切除することに疑問を感じた私は大学病院への転院を申し出ました。 摘出手術に
疑問を持つ私に、再来の度に切除手術を勧め、終いには同意しない私に腹を立てて言葉が荒くなったりしましたが、いやな顔
をしながらも最終的には紹介状を書いていただけました。                             ・

広島大学病院の担当医から改めて各治療のリスクの説明がありました。 「どの治療をとっても治癒率は同じです。 ただ中
リスクですと放射線内照射療法の対象外になります。 皆さん治療方法の選択に迷われます。 中には手術台の上で切除手術
を回避したケースもあります。 これはあなた自身のことですからよく考えて下さい。 念のため放射線科の医師を紹介しま
す。 納得するまでよく話を聞いて下さい。」 前の病院とは随分違った対応でした。                ・

放射線科の女医さんは言います。 「中リスクでも内照射療法は可能ですよ。 ただ外照射にしても内照射にしても当病院で
はなく地域連携で『癌高精度治療センター』か広島県病院で治療することになります。」 何だって? 中リスクでも内照射
療法ができるのか。 病院の説明に更に疑問を持った私はそれから必死になって最適の治療方法を探しました。 インターネ
ットや関連書籍、関連する論文も読んでみました。                                ・

そして滋賀医科大学の『封蜜小線源治療医学講座』の岡本医師にたどり着きました。 インターネット上の公開講座で先生は
いいます。 「前立腺癌の場合、最初の治療で完治させることが絶対条件だ。 言い換えれば、最初の治療に失敗すれば完治
は望めないということだ。 摘出手術にしても外照射、従来型の内照射にしても治癒率は70〜80%程度、特に摘出手術を
勧めても医師は20%以上の取り残しがあることは言わない。 私の治療では前立腺外皮に浸潤した高リスクの前立腺癌であ
っても96%以上の完治率である。 言い換えれば骨やリンパに転移がなければ殆ど完治させるということだ。」    ・

これだ!と思いました。 そこでどういう治療なのか更に詳しく調べてみました。 先生は米マウントサイナイメディカルセ
ンターでリアルタイムインプラントを学び、更に独自の治療プログラム『岡本メソッド』を開発されました。 リアルタイム
に放射線の広がりを監視しながら放射線が前立腺外皮から0.3ミリまで届くように、また尿道や直腸など隣接する臓器に影
響を与えないように小線源(チタンのカプセルにに封入したヨウ素125=太さ0.4ミリ、長さ0.8ミリの放射性物質)
を100本程度前立腺内に配置します。                                     ・

この技術により通常より放射線の強い小線源を配置することができるため完治率を飛躍的に向上させることができる。 こん
な説明でした。 すぐに広島大学病院の担当医に紹介状を書いていただき滋賀医科大学に転院しました。 この間治療の選択
を巡って随分迷いました。 今になって思えば、一度は摘出手術に傾いた選択に背筋が凍る思いです。         ・

この間に学んだこと。 医師を妄信し、言いなりになってはいけない。 自分で徹底的に情報収集をして納得できる治療を選
べ。 その上で結果がどうであれ決して後悔をしない。 こんなところです。                    ・

【治療】12月17日に入院、18日に手術、そして20日に退院しました。 手術時間は大体1時間くらいでした。 下半
身麻酔をしていますから痛みは全く感じませんでした。 麻酔がきいてくると女性の出産と同じような体勢を取ります。 「
左右の肩の上の方に何か大きなパイプがあるなぁ。」と思っていたところ、これが私の脚であることに気付き驚きました。・
まさに大股開き、不謹慎にも「男の汚いケツを見たってどうしようもないだろうに。」と可笑しく思ったりしました。  ・

ブラインドの向こうでは岡本先生と放射線科の専門医が治療を続けています。 まず最初に超音波プローブが肛門から、何本
かのガイドとなる針が前立腺に差し込まれたようです。 そして次々とシード(小線源)が埋め込まれていくようでした。 
「それだと尿道に被ってしまう。」というような会話が何度も聞かれました。 かなり正確に配置されていくようでした。・

 

手術が終わるとカテーテルと点滴を付けたまま病室に戻されました。 「頭をあげると頭痛に襲われる。 頭を上げてはいけ
ない。」と指示されていましたのでそのまま翌朝を待ちます。 翌朝からは平常食です。 手術前夜から絶食絶飲でしたので
楽しみでしたが、麻酔が切れてくると腰が痛みましたので、右に左に身体をよじって痛みに耐えました。 下腹部には全く痛
みを感じませんでした。                                            ・

翌朝から食事と立ち歩きが許可されました。 ただし病室が『管理区域』に指定されていますので室外に出ることは許可され
ません。 また来客も許されません。 私から1m離れた地点での放射線強度が1300mベクレルを下回るまで外部との接
触は出来ません。                                               ・

19日、手術の翌日の夕刻に主治医がやってきて尿道からカテーテルを抜きました。 これからは排尿、排便は自分でするこ
とになります。 しかし依然として室外に出ることは許されません。 その内に放射線科の医師がやってきて放射線強度を計
っていきました。 でも、カテーテルから解放されてその夜はよく眠れました。                   ・

【QOL】翌朝再び放射線科の医師が放射線強度を測定します。 合格を頂きましたのでこれで退院です。 退院後の生活に
ついては全く制約がないことに驚きました。 心配になって「でもお酒は暫くはダメなんでしょう?」と尋ねると、「浴びる
ほど飲んではいけませんが、たしなむ程度であれば全く問題ありません。」と笑っておられました。 支払いを済ませ、病院
を後にし、そのまま新幹線で広島まで帰りました。 帰ってからすぐに夕食を準備し、お酒も少々頂いて、翌朝は洗濯と今ま
でと全く変わらない生活に入りました。                                     ・

ただ、放射線で前立腺、尿道などがダメージを受けていますから頻尿、血尿、排尿痛などがあります。 これも少しづつ癒え
て半減期(3カ月)の頃にはほゞ気にならなくなるようでした。 そういう意味では術後のQOLは極めていいと言えます。
こんなところが私が受けた前立腺癌『封蜜小線源治療』の大要でした。 よろしければ参考になさって下さい。     ・

【深刻な問題】1つ憂慮すべき問題があります。 いま岡本先生が滋賀医科大学から排斥されようとしています。 この優れ
た高度医療が何故排斥されなければならないか、信じられないことに滋賀医科大学の別の泌尿器科医師が起こした医療事故(
裁判になっています)の隠ぺい工作が事の発端だと言われています。 その事情を一番よく知っている岡本先生が学内にいて
は隠ぺい工作に差し障りがあるのでしょう。                                   ・

大学では既に『封蜜小線源治療』を求める、他病院では完治できない深刻な患者の新規受付を拒否するに至っています。 保
身のためならここまでやるかと半ばあきれています。 この大学の『患者ファースト』なんてただのうたい文句でしかないよ
うです。 私達岡本先生の治療を受けた患者、待機している患者たちで作る『患者会』は、岡本メッソドによる治療の継続を
求め、署名活動等をしています。                                        ・

この行動は決して私達だけのものではなく、図らずも前立腺癌を発症したこれからの患者のための行動でもあります。 どう
かご理解をいただき一緒に戦って頂きたいと思います。                              ・



































1月 1日


明けましておめでとうございます。


皆様には清々しい新年をお迎えになられたことと思います。 明けましておめでとうございます。 昨年はこんなつたないペ
ージにお付き合い頂いて有難うございました。 今年からは私は後期高齢者、でも今まで通りポジティブに生き、これまで通
り私の『終楽章』を呟き続けたいと思います。 これからもよろしくお付き合いください。              ・

さて、昨年末に私は『前立腺癌』の手術を受けました。 『封蜜小線源治療』と言われるもので、いま私の前立腺の中には1
22本の微細な放射性物質が入っています。 その手術のために暫く滋賀医科大学に入院したりしましたので昨年末に書きき
れなかった出来事がいくつか残っています。 暫くはその追憶からスタートすることになります。 前後して申し訳ありませ
んがよろしくご理解ください。                                         ・

再掲 『黄昏亭』を開店しました(12月11日)

『黄昏亭』を開店しました。 お客様は『39堂主人』、おもてなしは兼ねてからの計画通りに『鰤カマと根菜の蒸し物』『
小イワシの刺身』それに『小イワシの煮付け』にしました。 ご飯はまぁ私達の出会いのお祝いのようなものですから『赤飯
』、お酒は『宝剣』の大吟醸、もちろんビールと焼酎も用意してお待ちしていました。                ・

その彼、「10分くらい遅れます。」と連絡してきたのに、約束の時間カッキリに現れました。 料理人にとってこの最後の
10分はとても大切です。 やはりジャストタイミングで熱いものは熱いうちに、冷たいものは冷たいように味わって頂きた
いですから。 しかして彼の私の料理の評価は「豪華ではないが粋を感じさせる一品揃いで、美味しくかつ参考になった。」
と言うことでした。                                              ・

ただ私としては減塩生活を始めて以降、どうしても『おもてなし用』の味が出せてないように感じて、毎回疑問符だらけの料
理に終始しています。 例えば『小いわしの煮付け』、確かに私の舌には十分な味ですが、やはりお客さまには物足りなさが
あるのではないか?」と思います。 もう少し煮込んで醤油味を含ませればきっと満足して頂けると思うのですが。   ・

 

彼はやってくるなり「今日はビールは止めて焼酎にしようではないか。」と言いながら袋から焼酎の瓶を取り出しました。・
廿日市芋焼酎『はつか桜』、地場の中国醸造が作っているもので、販売者は佐伯中央農協です。 従って販路は限られていて
『廿日市ふれあい産直市場』と『廿日市経済センター』のみで扱っているようです。                 ・

廿日市産の『紅あずま(芋)』と『ひとめぼれ(米)』それに『冠高原の水』を原材料に、こだわりを持って醸造されていて
『ふるさと納税』の廿日市市からの返礼品として開発されたものなのだそうです。 芋焼酎らしい芋焼酎で、芳醇な芋の香り
とすっきりした飲み口が特徴的でした。 美味しく頂きました。                          ・

 

酒の肴はやはり仏教の話しから始まり、そして『焼き芋』に至りました。 かれは『正法眼蔵』を説くのですが、私にはさっ
ぱり分かりません。 随分前のことですが、一度書店でこの本を手に取ったことがあります。 でも余りに難解で私の手には
とてもおえそうになく、すぐに書棚に戻したことを覚えています。 「まぁもう暫くワシに付き合ってくれ。 そうすれば解
釈の糸口が見つかってくるはずだ。」                                      ・

そんなところで仏教を離れ、続いて『焼き芋』の話に。 「『焼き芋』は一気に温度を上げてはいけない。」といいます。・
「アミラーゼが澱粉を糖化するには適度な温度と時間が必要だ。 70度を少なくとも10分間はキープしないといけない。
」 この話もなかなか難解でした。 彼の幅広い知識に舌を巻きながら今日の『黄昏亭』をお開きにしました。、    ・

ところで今日の『黄昏亭』は私からお願いしたものです。 前立腺癌の手術を前にして、「きっと暫くは酒が飲めなくなるだ
ろう。」と判断して、「その前に一度一緒に飲んで欲しい。」とお願いしたのでした。 こころよく引き受けていただき有難
うございました。                                               ・