2月 1日
オーストラリアで働くマレーシアの若者とご家族をご案内しました。
今回のお客様はオーストラリアから、といってもこの若者はマレーシア出身で現在はオーストラリアで薬剤師として働いていま
す。 それと彼のお母さんとお姉さんの3人連れでした。 1月3日に依頼を受け、すぐに幾つかの質問をしたうえで8日には
旅程の提案をし了承を頂いていました。 写真を交換し、緊急連絡先といくつかの注意事項も送って準備万端整えました。 2
7日、いよいよ近づいてきましたので「予定通りですか?」と念押しのメールを送ったところ、随分曖昧な内容の返信がありま
した。 予定通りに行くとも、変更したともとれます。 ・
「これってどういう意味だろう?」とフィリッピンの先生にも訊ねてみたのですが、彼女も首をひねるばかり。 それ以降全く
連絡が途絶え、何度催促のメールを送っても『梨の礫』です。 このころから急にコロナウイルスの噂が賑やかになりましたの
で「きっと感染を恐れて日程を変更したのだろう。 あのメールはそういう意味だったんだろう。」と思い始めました。 厄介
な時に厄介なものが流行り出したものだ。 いつもあの国は迷惑なものばかり送りつけてくる。 ・
しかし来ないだろうと思いつつ確証がありませんからそれなりの準備はしておかなければなりません。 前日になってドラッグ
ストアに行って『マスク』と携帯用の『手指の消毒剤』を準備しました。 動きが少し遅かったようですね。 『マスク』の棚
は殆ど空っぽ状態でした。 2〜3軒回ってやっとましなものを手に入れた次第。 「そんなに心配するほどではなかろう。」
と見る向きもありますが、一昨年には京都を経由してやってきたオーストラリアの方から『インフル』を頂きました。 それに
先月には中国人が溢れかえる京都を見てきましたのでやはり不安になります。 彼らも京都経由でやってきます。 ・
「取り合えず明日の朝、予定通りに宮島口駅で落ち合う準備だけはしておこう。 もし来ないならそれはそれでいいや。」・.
ところが前夜になってメールが入りました。 予定通りやってくるようです。 初めにやり取りしたメールが業務用で、私の催
促のメールを確認しないまま出発したようでした。 危機管理がなっとらん。 一旦気持ちが萎えていましたので、「う〜ん!
」という感じでしたね。 ・
こんなことがありまして、後はほぼお馴染みの予定通りのコースでした。 1日コースだと見学先は限られます。 宮島は『厳
島神社』のみ、広島に帰って『お好み焼き』『縮景園』、広島城はパスして『平和公園・資料館』、これが目一杯のコースにな
ります。 これでいかに満足して頂くか、そこが腕の見せ所ということで腐心します。 限られた時間でしたが、まぁ満足し頂
けたのではないかと思います。 ・
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『お好み焼き』はとてもお気に入りだったようです。 彼は『牡蠣焼き』、お姉さんは『トマト焼き』、お母さんはベーシック
な『そば入り』、皆さん楽しんでおられました。 「お母さんに1枚は少し多すぎないだろうか?」と店主が心配していました
が、なんのなんのすっかり平らげて皆さんを驚かせていました。 こんなことで天気にも恵まれ無事にご案内を終えました。・
後は潜伏期間がどれくらいになるのか、このまま発症しなければいいのですが。 次回は月末にあの恐ろしい京都でのご案内に
なります。 ・
1月11日〜12日
イギリス紳士の1人旅でした。
今日は19日、窓外に『都道府県対抗男子駅伝』を眺めながら先日の記憶を辿っています。 体重が増加傾向ですので今日はも
う少しアクティブに動こうと思っていたのですが風邪気味です。 何故か目が痛むし腰もピンチ、鼻水が流れています。 しか
し、駅伝が終わったらどうでも買い物をしなければ。 ・
で、先日のご案内です。 イギリスから66歳の紳士がお見えになりました。 今回は2日のコースで、1日目は新幹線にお迎
えし、駅ロッカーに手荷物を預けたあとすぐに『縮景園』に向かいました。 東京→金沢→京都を経て広島にお出でになりまし
たので、既に金沢で『兼六園』をご覧になっています。 とすると『縮景園』は少しショボイ感じもしますが、まぁそこはどの
ように満足して頂くかということですね。 ・
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満更ではなかったようですよ。 鯉の餌やりも楽しんでいただきましたし、歴史的な話しも織り込みながら出来るだけ興味を持
っていただきました。 続いて『広島城』の外周から、他ではなかなか見られない水と天守が織りなす絶景を楽しんで頂いたあ
とで城内に入りました。 広島の次は姫路ということで、これは比べるべくもありませんが、ともかく天守からは明日訪れる遠
くに霞む『宮島』を視認していただきました。 ・
ここでハプニング。 『マウンテン、リッジ』の『リ』の発音が悪く、聞き取って頂けません。 暫く説明した後でやっと理解
して頂いたようで、「その発音はこうだ。」と指摘されたりしました。 イングランドの発音は綺麗で、私は聞き取りやすいの
ですが、彼らにはジャパグリッシュはなかなか聞きとれないもののようです。 きっと聞き流している部分も多いのでしょう。
続いて『お好み村』です。 『お好み焼き』には随分満足されて「ナイス、チョイスだ。」とお褒めを頂きました。 箸を使わ
ないで、広島流に『ヘラ』をお勧めしたところ、かなり苦労されていましたが、それでも最後まで『ヘラ』で通されました。・
確か「牡蠣が食べたい。」と聞いたように思うのですが、海老をトッピングされましたので、「はてな?」と思いました。 次
回にはオーストラリアから、それからスエーデンからもお見えになりますので、或は何か 思い違いだったかも知れません。・
最後に『平和公園』『原爆資料館』にご案内し、宮島口のホテルまでご案内しました。 明日は9時半の約束、私がホテルのロ
ビーまで出向くことをお伝えし今日の予定を終了しました。 1日いいお天気で助かりました。 され明日はどうか? 弥山登
山を計画していますし、弁当も予約してありますから雨になるとちょっと辛い。 天気予報はどうやら最悪。 ・
翌12日は先ずは『弥山』頂上から絶景を楽しんでいただき、下って『厳島神社』『大聖院』などにお連れする予定でしたが、
『大鳥居』にご案内した後で気が変わりました。 ちょうど潮が高い刻限でしたので、『厳島神社』を楽しむなら今がチャンス
と急遽予定を変更しました。 やはり『厳島神社』の見せ場は満潮前後です。 ・
3連休の中日ということもあって、今日は『弥山登山』がとても多かったです。 頂上に登りつくと幾つものグループでごった
返していました。 最近のシニアクラスは皆さんお元気ですね。 それに皆さん超一流のクライマースタイルをされています。
同年代でショボくれているのは私くらいのものです。 80歳台半ばとおぼしきご婦人の一団が必死の形相で登ってくるのに出
会いました。 「麓から?」とお尋ねすると「そうだ!」と頷かれましたので唖然としました。 ・
暫く展望台から景色を楽しんで頂いたあとで休憩所に座ってピクニック弁当を頂きました。 やはり外で食べる弁当はいいもの
です。 特製弁当にはかなり多くの珍しい(彼にとっては)具材が入っていて、『牛蒡』『蓮根』『筍』などを「これは何だ?
」と1つ1つ確かめながら楽しんでおられました。 ・
下って山裾を辿り『大聖院』にご案内しました。 ここでは例によって『3つのシークレット』のご案内です。 『五百羅漢』
『戒壇巡り』それに『摩尼殿2階からの絶景』です。 『五百羅漢』は山門を入って石段のすぐ左下にズラッと並んでいるので
すが、皆さんお気づきではないようで、私たちが歩いているのを見て初めて気づき驚かれる方が多いようです。 ・
よほど珍しかったのか、彼は突然腹這いになると、低いアングルから写真撮影にトライしていました。 「この中に1つあなた
によく似た仏さまがおいでになります。 探してみてください。」というと、「オー! これだ、これだ。」と指さした仏像は
「う〜ん、そうかなぁ。 そのように見えなくもないが・・・」 ・
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少し歩き疲れましたので「一休みしませんか。」ともちかけ、「ナイス・アイディア!」と賛同いただいてコーヒー専門店い入
りました。 2日コースですと30km前後は歩きますから、後半になると流石に疲れます。 彼もまだ若いとはいえかなり疲
れているようでした。 「スィーツを食べようではないか。」と勧められて、特製のケーキをご馳走になりました。 ・
「五重塔の五層の屋根にはどういう意味があるんだ?」と質問がありました。 やはり不思議な造形に見えるようです。 「下
層から『アース』『ウオーター』『ウインド』『ファイア』『スカイ』、仏教の世界観はこの5つのエレメントで構成されてい
て、五層の屋根はその世界観を表しているんだ。」と説明すると、大いに頷いておられました。 そして『千畳閣』『五重の塔
』を最後に帰路につきました。 ・